加賀の里山逍遥
2005.04.より登山順

[加賀]  猪鼻山 1380.28m  (白山市白峰町)35
岩屋俣谷園地
第9回 2022.06.16. 今宿口パノラマ展望台。降りは市ノ瀬口に降りテント場を通り戻る
第8回 2019.11.02. 市ノ瀬口より、白山展望台経由で、パノラマ展望台を往復。

第7回 2018.11.11.
 今宿口より登り、パノラマ展望台より頂上往復。下りは遊歩道一周して今宿口に降りる。
第6回 2017.05.27. 今宿口より登り、探索路最高地点ブナ平より一周して戻る。

第5回 2013.11.05. 今宿口より登り、パノラマ展望台より頂上往復。下りは遊歩道一周して今宿口に降りる。
第4回 2011.11.03. 今宿口より登り、永井旅館に降りる。子持ちカツラの木探索。
第3回 2009.10.29. 今宿口より登り、永井旅館に下山。子持ちカツラの木探索。
第2回 2007.11.17. 今宿口より上り、永井旅館に降りる。子持ちカツラ探索。
第1回 2005.09.27. 今宿口より登り、永井旅館に下山。

  2022年06月16日(木)9回 今宿口よりパノラマ展望台-市ノ瀬口




 白山への道路は、別当出合まで入れる様で、白山に登る人も多いようだ。老人としては市ノ瀬の「岩屋俣谷探勝路」を歩くのが精一杯だな。市ノ瀬のビジターセンターに着く前に、左側に駐車場があり道の反対側に登山口がある。一台も留っていない。








 車道の反対側に「岩屋俣谷探勝路」の案内板がある。目指すパノラマ展望台まで約1時間40分と書いてある。9.40分。










 探勝路







 ヒオウギアヤメ        ツクバネソウ




 イワウチワ          ギンリョウソウ        ホウチャクソウ



















 「白山展望台」に到着。







 目の前に六万山。白山は雲の中。










 更に登る。


 




 急階段。ブナが混じって来る。










 右に「大長山」の見える展望地点。








 ブナ林となる。









 素敵なブナ林。







 ブナ平に到着。分岐をパノラマ展望台の方へ。









 「夫婦ブナ」別名「窓ブナ」







 12.40分、パノラマ展望台に到着。白山は良く見えないな。昼食。









 別山の方にも雲がある。梅雨に入っている。手前はチブリ尾根下山開始。






 緑のユキザサ         ウスギヨウラク        ナナカマド








 「夫婦ブナ」迄降りてきた。ブナ平まで降りて来て、降りは市ノ瀬口の方へ降りる。ブナ平が続く。


































 サンカヨウ                        ヤマデブリ




 ムグラ            ヤブニンジン        コケイラン




 ヤグルマソウ         ヤグルマソウ        コケイラン







 だいぶ降りるとスギ林になる。滑りそうで怖い橋。











 白山展望台と市ノ瀬口の分岐。市ノ瀬へ。






 「市ノ瀬神社」に降りる。昭和9年の手取川大洪水で、本尊十一面観音が流出したとか。










 永井旅館の横、向かいはビジターセンターの地点に降りる。ビジターセンターの横からキャンプ場の中を通って帰る。




 マムシグサ          クリンソウ         フタリシズカ







 キャンプ場の遊歩道を歩き、この階段を登ると車を置いた駐車場に出る。











             ■次回登山は、6/19金沢芭蕉句碑巡りへ■



  2019年11月02日(土)8回 市ノ瀬口-パノラマ展望台往復


 お天気が良い。一人なので市ノ瀬の、岩屋俣園地でも歩こうかと出かけてきた。10.15分に市ノ瀬ビジターセンターの駐車場にに到着。快晴だ。目の前に「六万山」。左の肩に「白山釈迦岳」が見える。







 あまり車はいない。みんな別当出合まで上がって、白山を見座しているのかな。









 永井旅館はもう閉めたようだ。旅館の横の「岩屋俣探勝路・市ノ瀬口」を登り出す。







 途中の分岐を時計回りに、ブナ平へ登る予定が、通行止めの札が下がっていた。分岐を右に入り白山展望台へ登る。







 11.05分に白山展望台に到着。今日は良く見える。白山と、左の白山釈迦岳。






 展望台に女性一人。ビジターセンターのガイドをしているようだ。暇なので一人で散策らしい。紅葉は丁度いい感じだな。







































































 11.55分にブナ平到着。やはりここから一周する道は通行止めになっている。









































 12.15分に夫婦ブナ通過。






 12.25分にパノラマ展望台に到着。額縁に入った名画白山。




 これは「白山」と「別山」。


















 女性が二人食事中。
































































 紅葉を堪能して下山開始。ブナ平では少し入り込んで写真を撮る。




































 大分降ったら杖に着けていた、クマ除け鈴が無い事に気が付いた。二日前の大倉岳でも熊の予報で登山口を替えた。帰りに新しい鈴を買ってきて、杖二本にひとつづつ提げていた。その一つがいつの間にか無くなっていた。消音機付きで買ったばかりだから、もったいないから探しながら、ブナ平の手前まで登り返した。そこで 無事見付けて回収。

















 所が不思議でたまらない。鈴は黄色いカラビラで杖の輪っかに提げていた。鈴が無ければカラビナが杖に残るはず。カラビナが無ければ鈴について落ちているはず。ところがカラビナが鈴についていない。









 はてな、はてなと考えながら、からびなを諦めて下山。15.05分に市ノ瀬ビジターセンターの駐車場に戻り着いた。






                 ■次回登山は、11/3「鞍掛山」へ■




  2018年11月11日(日)7回 今宿口-パノラマ展望台-頂上三角点



 最近は「加賀の里山」ではなく、県外の山が多くなっている。少しは県内の山を登ろうと
「猪鼻山」にした。もう紅葉は終わっているかな?。下の方はまだ紅葉が残っているかもな?。8.30分にS女史と「なかうみの道の駅」を出る。日曜なので車が少なく一時間位で、市ノ瀬の「岩屋俣谷探勝路」の今宿口の駐車場に到着。







 9.30分頃、いつもの登山口を登り出す。


 赤い実が目立つ。アオキかな?。






 やはり紅葉は終わっているようだ。




 落葉して「ヤドリギ」が目立つ。




 10.15分、白山展望台に到着。白山が見える。




 初冠雪があったはずだが、もう雪は解けてなくなったようだ。




 白山展望台を出発。ブナの木が段々と多くなるが、葉っぱは完全に落葉している。




 右手に「大長山」と「赤兎山」が近く見える。案内板によると、右の「大長山」は、昔は「応頂山」と表記され、「白山に相対する山」だったらしい。なるほど、なるほど。




 「白山釈迦岳」を望む地点がある。ブナの木ばかりとなる。




 その上が「ブナ平」である。周り一面がブナ林である。大好きな場所である。パノラマ展望台への分岐に、ベンチがあり休憩。11.20分。







 パノラマ展望台の方へ進む。11.45分に「夫婦ブナ」を通過。根は一本のようだ。









 12.20分に「パノラマ展望台」に到着。白山の方には早くも雲が掛かってきた。天気の良いうちに、この上の猪鼻山の三角点まで登ろうと、誰も居ないのでリュックを置いたまま、空身で藪に突入。






 ここから先は立入禁止になっているが、三角点ハンターとしては、久しぶりにチョット三角点に挨拶してこようと、急坂を笹や木につかまりながら何とかよじ登る。急坂が済んで緩やかになってから、こんなに長かったかなー。30分ほどでようやく三角点に到着。三角点は一番高い地点にある。12.50分。






 白山の方が切り開かれているが、ここまで登る人は少ないようだ。白山の方はもう雲の中。すぐ下山開始。白山はもう完全に雲に覆われていた。すぐ下山開始。




 パノラマ展望台まで戻ったら登山客が居た。「夫婦ブナ」でも登山者を捕まえて、記念撮影を撮ってもらう。ちょっとなまめかしい感じブナの木である。




















































 ブナ平。ブナの木はすっかり丸裸。これも又、良しとするか。








 別山の見える展望地。別山は雲の中。案内板に寄れば、右側の形の良いピークが「三ノ峰」らしい。





 S女史が期待していたナメコを発見。今年初とか。私も分け前をゲット。帰ってみそ汁に。











 ピンクの花みたいなものがあった。しかし黒い実が残っているのもあった。実が無いと花に見えた。
















































 15.30頃に「岩屋俣谷探勝路」の「市ノ瀬口」に降り立つ。案内板は汚れているが、情報が多いのでここに載せて置く。ここから登った方が、白山展望台まで10分短い。








 市ノ瀬ビジターセンターも永井旅館も、とっくに営業は終わっており、固く冬ごもりの戸締りがしてある。


 15.40分に車に到着。




    ■次回登山は、11/14・加賀市の「錦城山」散歩へ■







 昨日の11月10日(土)に友達とぶらりとドライブに出かけた。天気が悪い予報だったが、思ったより良い。どうしても山の方へ足が向く。久しぶりに
「平泉寺白山神社」を参拝してきた。ここは白山の登拝拠点の「三馬場」の一つの、「越前(福井県)馬場」である。ちなみにあとの二つは「加賀(石川県)馬場・白山比め神社」と「美濃(岐阜県)馬場」・長滝白山神社」である。




 「御手洗池・みたらしいけ」。泰澄が白山への途中に発見した泉。池の中の石に現れた女神に、白山へと登ってくるようにお告げを受けた。平泉寺の名前の由来である。白山登頂後に泰澄は神社を建てた。




 苔の庭としても有名。向こうに「拝殿」。その後ろに三社が並んでいる。




 「御前峰本社」と「大汝社」と「別山社」が並び、これは別山社。別山社の右に「三宮」への登り口がある。そこが「越前白山禅定道」の登り口である。以前ここから「法恩寺山」へ登りに行った事がある。








 谷峠を越えて石川県に入る。白山が見えるかもと「西山」に登ったが見えなかった。いつもは上らない「林道白木峰線」を突き当り迄行ってみた。小松市まで続くようだがまだ途中で通行止め。




 「吉野工芸の里」の後ろの「雲龍山」の紅葉が奇麗だ。







  2017年05月27日(土)6回 今宿口より岩屋俣谷園地一周



 この間の新聞に、白山別当出合まで通行出来るようになったと載っていた。今日は独り歩きなので、市ノ瀬の
「岩屋俣谷園地」でも歩こうと、9時頃に家を出た。




 白峰を通り抜け、白山の方へ進む。市ノ瀬ビジターセンターの手前、左側に駐車場がある。靴を履き替え、道路反対側の登山路に入る。


 「岩屋俣谷探勝路」になっている。白山展望台今宿口と書いてある。






 ツクバネソウ         ウラジロヨウラク      ササユリの開花が近い



 楢の新緑を登って行く。









 チゴユリ           ウワミズサクラ        ?



 11.15分にあずま屋に到着。今日は、白山は見えない。




 ゆっくりと休憩して、さらに登り出す。




 ブナの木が、段々と多くなる。




 左手が開ける。案内板に「白山釈迦岳を望む」と書いてある。まだ残雪が多い。




 釈迦岳展望台のすぐ上が、「ブナ平」である。一面のブナ林である。ここから右に「白山パノラマ展望台」が分岐している。今日は白山が見えないので、入り込まなかった。12.35分。




 緩やかに降りながら、ブナの新緑を歩く。




 右が開けて、「別山展望台」に出る。




 どこまでもブナ林が続く。













 随分降りると、ブナ林がナラ林になり、杉林もある山裾を周って、あずま屋の方へと戻ってゆく。


 「サンカヨウ」が、いっぱい有ったが、ほとんど花が散りかけていた。


 永井旅館への分岐を過ぎて、ちょっと登り返すと「あずま屋」に戻り着く。13.45分。




 ナラ林の新緑を降って、14.25分に車に到着する。




         ■次回登山は、6/3富山県「八乙女山」へ■





  2013年11月05日(火)5回 今宿-パノラマ展望台-頂上三角点



 昨日は天気は良くなかったが「大なだれ山」を歩いた。今日は天気が良いとの予報である。ブナ林の紅葉もそろそろ見納めだ。夕方より用事があるのでそれまでに、「岩屋俣谷園地」でも散策して来ようと8.15分に家を出る。9.30分に市ノ瀬手前の今宿口に車を置く。


 もみじの木があって雰囲気が良い。













 10.10分に「白山展望台」に到着。御前峰と大汝峰がわずかに白い。六万山が真っ赤。その上に釈迦岳も見える。ベンチに腰かけてパンをかじる。










 
10.55分にブナ平に到着。ここまで登るとブナの葉はだいぶ散っている。パノラマ展望台の方からアベックが降りて来た。展望台まで行ってきたと云う。今日遇った登山者はこの二人だけ。






 私もパノラマ展望台を目指す。途中に「夫婦ブナ」と云う木があった。立て札が立てられていた。今まで気が付かなかった。ブナの木が二本よりそっている。





 11.35分にパノラマ展望台。ブナの木が額縁の効果。左が白山。右が別山






 
一人では心細いのでここで帰る心算だったが「猪鼻山」
の三角点まで登ってみようと思い立つ。荷物をベンチに残してカメラだけ持って踏み跡に入り込む。すぐ急坂の直登になる。入ってはいけないと書いてある手前、ロープなど下げる訳には行かぬのだろう。赤いテープを頼りに直登直登。頂上近くのブナの大木一本だけが葉が残って紅葉していた。






 記憶を頼りに踏み跡をたどって無事三角点に到達。12.00時。ここが猪鼻山の頂上である。白山の方が絶壁になっている。三角点名の黒壁はこの絶壁を指すものと思
われる。山名札は健在だったので外して写真に撮る。





 ここからの白山は圧巻である。手前の旧越前禅定道が頂上まで続いているのが良い。





 パノラマ展望台まで戻るのに緊張する。以前迷ったが今は踏み跡はハッキリとしてきている。問題は落ち葉で滑る急斜面。笹や木の枝につかまり、見えぬ足もとを探りつつ慎重に慎重に降りる。足を滑らすと大怪我をしそうだ。パノラマ展望台からは紅葉の道を楽しんで降りる。ブナ平より一周コースに入る。



















 ゆっくりと一周してまた白山展望台に戻る。14.00時。ベンチに腰掛けてまたパンを食べる。落書帳がある。「昼食のあと薬を飲まねばならぬのはイヤダネー。一人の山歩きは寂しくてイヤダネー。小松の老人76歳」と書き込む。後は車まで20分だ。



                **次回登山は、11/9滋賀県「蓬莱山」へ**






  2011年11月03日(祝)4回 パノラマ展望台-頂上-桂巨木





 N氏より
「猪鼻山」を誘われた。彼氏は白山ボランティアの資格を持つベテランである。色々と変わった山に登って、見聞を深めている。カツラの木はぜひ見せたい。7.30分に瀬女の道の駅に集合。N氏とN女史と、初めて同行のB女史の4名。8.00分には、市ノ瀬ちょっと手前の岩屋俣谷園地・今宿登山口に着く。






 歩き出すとすぐ紅葉が良い。





 






 園地の頂上まで登ると、ブナはすっかり葉が落ちている。ここからパノラマ展望台の方へ入る。前方のピークが「猪鼻山」頂上と思われる。ここからは中級者向きですと書いてある。




 9.40分「パノラマ展望台」に着く。別山の展望が良い。






白山は頂上は雲の中。ここから先は登山路が無い。が、直登の踏み跡がある。凄い急斜面で、木の枝や笹につかまって登る。手が届く所に掴まるものが無いと、緊張する。








 10.10分、頂上に到着。三角点が在る。白山の方が切り開かれている。さきは崖である。






 崖の上だから展望が良い。目の前に六万山・指尾山から観光新道に続く「越前禅定道」が見える。その後ろが「白山釈迦岳」。その上が七倉山・四塚山あたり。白山は雲の中。




 荷物を置いて、子持ちカツラの探索に出掛ける。尾根を進み、段々下がり、山のひだを二つほど越えると、前方のピークの下の大きな溝に着く。ここを東の方へ下がって行くと前方に見えてくる。















 ところが遠くからは大きな木に見えない。






 そば近くでもあまり大きな木には見えない。しかも周りは前回は刈ってあるような感じだったが、今はだいぶ藪になっている。10.40分到着。












 傍に人が立つと、この木の大きさが判る。屋久島の縄文杉に次いで胴回りが大きいはずだ。何かの資料で見た事がある。永井旅館の風呂場に行く廊下に張ってある、昔の「巨樹の番付表」には、横綱になっている。




 ここにたどり着くには、わずかに残っているテープを頼りに、慎重に慎重に藪を漕いでゆく。片道30分は掛かる。












 満足して頂上三角点まで戻って、昼食。狭い頂上を占領していたが、誰も登ってこなかった。1時間以上も居て下山開始。








 急坂を降りて、園地頂上より大回りをして永井旅館の方へ降りる。少し降りだすと紅葉が綺麗になる。











 13.45分、永井旅館の横へ降り立つ。






  2009年10月29日(木)3回 パノラマ展望台-桂巨木




 2年前に「巨樹の子持ちカツラ」に辿り着いた。2年も経ったら又逢いたくなった。S女史にも是非是非連れて行ってと頼まれ、前回は幸運にも見つけられたが、何しろ道が無いので、今回も運良く見付けられるか判らないぞ、と念を押して
「猪鼻山」に出掛けた。
 8.45.市ノ瀬手前の「岩屋俣谷園地」登り口の駐車場に到着。ここは又「市ノ瀬園地」への入口でもある。猪鼻山登山口は道路の反対側にある。9.00に登りだす。










 9.30.白山展望台の東屋に着く。今日は天気に恵まれて暖かいし、白山もバッチリと見える。御前峰と大汝峰には、新雪が残っているように見える。




 10.10.園地の頂上の広いベンチに着く、頂上の手前では背後に「大長山」が意外に近く大きく見える。頂上より「パノラマ展望台」の方へ入る。ここから先は初心者は入らぬようにと注意書きがある。登山路は整備されており、急坂を登りきるとパノラマ展望台に着く。ブナの木の右が別山で、左に白山が見える。10.35。








 下の東屋展望台は白山しか見えないが、このパノラマ展望台は釈迦岳から白山、別山、三ノ峰まで見える。ここで相棒に抹茶を点てて貰って25分休憩。記念撮影して11.00.に頂上に向けて出発。ここからは道が無い。尾根伝いに直線に急急勾配に踏み跡がある。登りきって段々緩やかになってしばらく歩くと頂上の三角点に辿り着く。11.25.







 2年前より頂上が広くなっている。白山の方面が広く切り開かれている。白山がバッチリと見える。







 三角点の周りも広く切り開かれている。ゆっくりと座れて食事が出来るようになった。前回は座り込むと白山が見えなかった。白山を眺めて食事。



 三角点の横に、倒れた三角点見たいな石が在る。「次三角点」と彫ってある。本三角点の出来る前の仮三角点だった。






 30分ほど休んで前回の記憶を頼りに、子持ちカツラを探しに行く。荷物は置いて行く。前回は道が無かったが、今回はかすかに踏み跡がある。赤いテープに沿って続いている。段々降って瘤を2.3.過ぎると大きな溝に辿り着く。この溝を白山の方へ降ってゆく。前回無かったがブナの大木が倒れて溝を塞いでいる。その下をようやく潜り抜けたら、前方に見覚えある木が見えてきた。




 12.30.周りに大木が多く、広い場所なので大木には見えないが、側によると圧倒される。




 子持ちカツラの「子持ち」はどうゆう事なのか、はっきりしないが、木の周りを廻ると三本の木が纏まって一本の木に成っている様に見える場所がある。




 斜面の下の方にも大木が何本も見える。少し斜面を降りて、他の巨木も観に行く。ここにもピンクのテープが下から続いている。誰か下からここまで登ってきた人が居るようだ。














 この木も側まで寄るとずいぶん大きい。



















 また子持ちカツラまで登り返して、記念撮影。元の道をたどる。頂上で荷物を拾って下山開始。今日は登山者は我々三人だけだったようだ。




 13.40.パノラマ展望台に戻りつく。別山に午後の陽が当たってきた。




 白山の背後に雲が出てきたがまだ頂上が見える。




 園地の頂上より、大回りになるが「市ノ瀬口」を目指す。この時期、頂上よりこの辺りが紅葉の盛りだ。




 ブナ林の緩やかな道をどんどん降りてゆく。気持ちの良い道である。




 こちらへ降りる道は「市ノ瀬口」へ出るはずだが、実際は市ノ瀬口は閉鎖されていて、ぐるりと大回りして、白山展望台近くまで行き、永井旅館の裏へ降り立つ。







 白山市ノ瀬ビジターセンターはまだ開いている。永井旅館で温泉に入れることを確認して、500mほど先の駐車場に15.50分到着。




 車で永井旅館まで戻り、温泉に入れてもらって帰宅。





 


   2007年11月17日(土)2回 今宿口-三角点-桂巨木


 今年の山登りもあと僅かになったので、今までの記録を調べて、今年抜けた所を重点的に登っている。
「猪鼻山」は去年も登っていなく、2年振りである。前回は帰路に道を間違えて藪を漕いで、心細い思いをしたので、今回はK君に同行を頼む。パソコンで情報を集めていたら、猪鼻山の頂上から「巨樹の子持ちカツラ」を見に行った、福井の登山グループの記録と写真があった。「子持ちカツラ」の事は知っていたし、前回、永井旅館のお湯に入った時、昔の巨樹の番付表が張ってあった。この旅館の裏山のカツラの樹は、日本一の子持ちカツラで横綱になっていた。猪鼻山より向こうの方へ進んだ所らしい。前回も少しだけその方向へ藪をこいで見たが、ものすごい藪で入るのさえ容易でなかった。福井の登山記録は、ここ半月ほど前のもので、10人で2時間かけて探す予定が、30分ほどで行き着いた、と書いてあった。これなれば我々にもチャンスがあるかも知れないと、ひそかに闘志を燃やし、道しるべ用の赤いガムテープを買ってきた。






 国道157号線を走り、尾口村簡保の郷の前の「道の駅・瀬女」でK君と待ち合わせ。7.20分。そのまま157号線を走り、白峰町より白山公園線に入る。段々雪が山より降りてきているので、通行止めになっていないか心配だったが、すんなり市ノ瀬手前の「岩屋俣谷園地・今宿口」に到着。ここに到着する少し手前に白山頂上の見える所がある。この駐車場からも真っ白な大汝峰が見える。車は一台も無し。一面真っ白の霜である。8.00分到着。






 8.10歩き出す。快晴。しかし今晩より大荒れで寒気がドカンと入り込むとか。整備された道を行くと30分で「白山展望台」に到着。あずま屋が建ててあり、正面に白山が見える。御前峰から大汝峰までは真っ白である。











 道は広く刈り込まれている。ナラの林は葉っぱが全部落ちて明るい、右手の谷を隔てた山は大長山である。左も樹の間より白山が段々大きく見えてくる。先ほどからヘリコプターがあっちこっち飛び回っている。長いロープの先に荷物をぶら下げている。










 さて、ここからが面白い話となる。そのヘリコプターが我々の近くに寄ってきた。そのうちにヘリが真上に来たので慌てて大木の陰に避ける。木が茂っているが葉っぱが散っているので、我々の姿は確認できるはずだ。それでもヘリコプターは我々のそばから離れない。そのうちに、目の前の階段の中ほどにヘリが段々高度を下げてきた。地面に積もった落葉が舞い上がり私の方へ吹き付けた。私は慌てて背中を向けて避難した。かぶっていた帽子が吹き飛んだが押さえる余裕も無い。ヘリは階段の横にドサッと荷物を落として、あっという間に立ち去ってしまった。かぶっている帽子は、谷のほうへ飛ばされたのか、探しても行方不明。愛着のあった帽子なので、ヘリコプターに抗議したい気持ちだ。ヘリの落としていった荷物は、網に包まれた石だ。登山路の補修用らしい。この上のパノラマ展望台にも、網に包まれた木材が落とされていた。ここは白山国立公園に含まれるらしく、環境省の仕事らしい。登山路の補修の様なので、帽子が吹き飛んで無くなった事は諦めることにするか。それにしても愛着のある帽子だったのにーー。



 9.45分、探索路の最高地点の「ブナ林」に着く。ブナ林の向うに白山が透けて見える。前回よりも標識が変わっている。前回無かった猪鼻山方面の案内板があった。「この先420mパノラマ展望台。ご注意・ここから先は、下草を刈っただけの中級者向け登山路で、往復に1時間かかる。初級者だけで入らぬよう」。
 前回も入り込んだことだし、今回はK君も一緒だし迷わず入り込む。確かに前回よりは道が広くなり安心して歩ける。




 10.10分、パノラマ展望台に到着。前回はこんな展望台は無かった。白山の方が切り開かれており釈迦ヶ岳から大汝峰、御前峰、別山から三ノ峰辺りまでずらりと見渡せる。




 ベンチが作られており、ブナの木が額縁のような効果で、山が引き立っている。快晴でしかもちょうど良いくらいに冠雪している。




 別山のほうに少し雲が出てきた。






 ここに終点の標識が登山路をふさいでいた。「岩屋俣探勝路はここまでです。これより先は登山路の整備はしておりません。遭難の危険性があり、土地所有者の了解もありませんので、これより先は立ち入らぬよう」。はてな?。2年前にはこんな標識は無かった。


 これには弱った弱った。今回限りはお見逃し下さい。ここから本当に道が無くなる。所々に下がっている赤い切れを頼りに攀じ登る。ここからは凄く急な斜面となり木の枝につながりながら登る。






 登りはとにかく上へ上へと進むので、迷うことはないが、前回みたいに下りに迷うと困るので、印が無い所に赤いガムテープで印を付ける。急坂を登りきりようやく緩やかになると、10.45分に猪鼻山頂上に到着。僅かに切り開かれた頂上に三角点がある。白山の方だけ僅かに切り開かれてよく見える。今日は誰も登って居ないと思っていたのに、先着の客の荷物が置いてあった。カツラの木を探しに行ったらしく、リュックとストックが置いてある。3.4人らしい。







 しばらく抹茶を頂いて待っていたら、藪の中から声を掛け合って10人ほどが戻ってきた。しゃべり方からして福井のパーティらしい。全員カツラの木にたどり着けたらしい。詳しい方向と地形を聞いて、11.05分出発。赤い布が所々に下がっているので、それを頼りにすればよいとの事。リュックとストックを置いて行く。




 初めは尾根をそのまま進んでゆく。木々の葉っぱが散って、今が一番歩きやすい時期なのだろう。それでも完全な藪漕ぎである。所々の赤い布が頼りである。布が見えないとガムテープで印を付ける。段々斜面を下ってゆく。一度小さいひだを乗り越えてまた斜面を下ると、一番底に着く。底は狭く左に下がっている。左に曲がって少し行くと、斜面が開けて、真ん中に大きな木が見えてくる。








 しかし周りの景色が広いので、そんなに巨大な木には思えない。半信半疑でそばまで近ずく。立ち入り禁止の黄色いテープが周りを囲んでいる。この木に違いない。11.50分到着。特に大廻りもしなかったので、45分で見つけた。




 この巨木を見つけたあと、家へ帰ってパソコンで巨樹・巨木を検索していたら、林野庁が2000年に発表した「森の巨人たち100選」にこの樹が載っていた。石川県では只ひとつ、「石川県白峰村のコモチカツラ・樹周1580㎝・樹高43m・樹齢1000年」が載っている。








 しかも樹周囲がこの表の中で、屋久島の「縄文杉」に次いで2番目に大きい。日本一のコモチカツラも本当だったのだ。
 しかし、しかし、この林野庁の発表により、巨樹・巨木ブームが起き、全国各地で新しい巨木発見が相次いだらしい。特に東北の方で大きなカツラが有ったらしい。新しいランキングが無いので詳しいことは判らないが、それでも日本有数の巨木に間違いない。





 この巨木の向うに白山が光っている。35分ほどこの木の周りをウロウロして帰途に着く。木が大きすぎて、写真が上手く撮れない。50分かかって猪鼻山の頂上に帰り着く。夜半から大荒れの予報だがまだ快晴である。











 頂上は狭い。コンロを置く場所が無いので、三角点を拝借。すみません。




三角点情報「猪鼻山」
三角点名・黒壁  
 等級・三等三角点
 標高・1380.28m
  所在地・石川県白山市白峰俗称一ノ瀬黒壁












 13.15分より14.00時まで、お湯を沸かして昼食。白山に雲が涌いてきた。気が付いたら西の方が暗くなって雲ばかりになっていた。慌てて下山し始める。14.20分パノラマ展望台。14.35分、ブナ林の頂上分岐。





 分岐より右折し、初めてのブナ林の道を下山する。切り開かれ別山が見える所がある。気持ちの良い下山路である。市ノ瀬園地へ直接降りるつもりだったが、分岐で市ノ瀬口が通行止めになっており、左折して水平道を歩き、白山展望台の東屋から降りてくる道に合流し、15.35分に永井旅館の脇にたどり着いた。旅館の温泉に入る心算だったが、もう営業終了、冬支度で鍵が掛かっていた。15.45分車に到着。空はすっかり雲に覆われてきた。



 夜半より大荒れで山沿いで雪が降った。東北地方は大雪だった。白峰の方でも除雪車が出たの記事があったので、おそらく市ノ瀬までの道は閉鎖されたことだろう。子持ちカツラに逢ったのは、我々が今年最後だったかも知れない。来年は雪解けで市ノ瀬まで車が入るようになるまで、コモチカツラの木はしばらくは安眠できる。


 所で、国土地理院の地図には「猪鼻山」の記入は無い。現地の案内板・標識にも、「猪鼻山」「コモチカツラ」の文字は出てこない。コモチカツラを目当てに大勢登山客が訪れ、山が荒れるのを心配しているのかも知れない。






  2005年09月27日(火)1回 今宿口-三角点




 先週登り損ねたので、岩屋俣谷園地を登りに行く。市ノ瀬の永井旅館の手前400mの所に看板があり、駐車場もあったので車を入れる。道の反対側に案内地図があり横を登り出す。今宿口登り口と書いてある。午前9時。始めは少し坂だがすぐに緩やかになり、気持ちの良い楢の林を登ってゆくと、30分で白山展望台に着いた。









 ログハウスの休憩所があり座って白山が眺められる。今日は頂上に雲がある。この前歩いた六万山が目の前だ。すぐ横に永井旅館からの道が上ってきている。




 しばらく休んで頂上に向かって出発。ブナの木も混じった気持ちの良い広い尾根を行くと、45分で頂上に着いた。頂上と言っても、猪鼻山の頂上ではなく、岩屋俣谷園地の頂上である。ブナのきれいな林の中のピークである。道は緩やかに下って市ノ瀬口に出るらしい。標識も何も無いが、登山ガイド書によれば、三角点のある「猪鼻山」まで、ナタ目程度の道があり経験者は登れるとの事である。ブナ林の向こうにそれらしきピークが見えるので、そちらに向かって写真の標識の裏に分け入った。







 はじめは道がハッキリとある。環境庁の境界表示の石票が所々にあり、赤い境界見出票が近くの木に付けてある。道は広い尾根の上を、ほぼ忠実に辿っている。半分ほど登ると境界表示の石票が無くなり、道が段々とはっきりとしなくなる。尾根の一番高い所を探すと、赤い布が下がっていたりしてホッとする。11時10分、園地頂上より歩き出して50分で猪鼻山の三角点に到着。




 頂上は広いのだが一面のブッシュの中。三角点の周りに一人ほど座れる空き地があり、白山の方だけ切り開いてある。眺望はすこぶる良い。左に釈迦岳、目の前に六万山から指尾山の禅定道が白山頂上まで続く。残念ながら頂上は雲の中。右は別山まで見渡せるはずだが、ブッシュが邪魔で見えない。ここ数日で秋らしい空に成ってきた。












 コンビニのお握りで昼食。座り込むと周りが見えず、立ったり座ったり。先週歩いた指尾山→六万山の越前禅定道の細い尾根が印象的。あんなに細くて、あんなに壁になっていたんだと感動する。ここはもう少しまわりが切り開かれたら、最高の白山展望地になるだろう。双眼鏡で覗くと、甚之助ヒュッテなどが良く見える。1時間近く一人きりで頂上の雲が切れるのを待ったが駄目で下山を始める。






 手を伸ばして記念撮影。
















 三角点があった。





 なんの気なしに下山していたら道が無くなった。尾根のはずが小さな谷になっている。道を外れたと思ったが、確かに足跡もある。私のほかにも迷った人がいるみたいだ。真っ直ぐ戻るのも癪だから、見当をつけて横の藪をこいで尾根の上に出たが道が無い。よくよく眺めるともっと向こうに尾根が派生している。又少し下りながらその尾根に向かって藪を漕ぐ。本格的な藪漕ぎは初めてだ。木に繋がって登るので腕が疲れる。今度の尾根上に道が無かったらどうしようと心配になる。うまい具合に道を見つけてホッとする。ようやくブナ林の中の園地頂上に着く。




 登るときはここから上まで50分掛かったが、帰りはここまで1時間40分も掛かっている。どうも1時間くらい藪を漕いでいたらしい。経験者は登れるとの事だったが、私は未だその域には達していないようだ。




 白山展望台まで戻り、今度は永井旅館に出る道を降りる。旅館の裏山に市ノ瀬神社があり、道は旅館の風呂場の横に出た。窓から浴槽が見えた。




 旅館を通り越して車まで歩き、今度は車で旅館まで行き風呂に入れてもらった。600円。







 日本秘湯を守る会・会員旅館の永井旅館のお湯は、掛け流しの、まことに温泉らしい温泉だった。風呂場への廊下に、この番付が張ってあった。猪鼻山の奥にあるという「市ノ瀬こもちかつら」が横綱になっている。




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