好きな山逍遥
2006.9.より登山順

     [県外]  籾糠山   1744.20m  (岐阜県)119
第4回登山 2019.10.09. 天生峠駐車場より、天生湿原、カラ谷登山路より登頂。下山は木平探勝路を降りる。
第3回登山 2016.10.08. 天生峠駐車場より、天生湿原、ブナ林探索路より登頂。下山はカラ谷登山路を降りる。

第2回登山 2015.10.25. 天生峠駐車場より、天生湿原、木平探勝路を登り、登頂せず、カラ谷登山路を降りる。
第1回登山 2014.10.18. 天生峠駐車場より、天生湿原、カラ谷登山路より登頂。下山は木平探勝路を降りる。
 

  2019年10月09日(水)4回目 カラ谷登山路-木平探勝路



 S女史と3年ぶりに
「籾糠山」に登る事になった。前回は天気が悪かったので、お天気の時に登りたいという。今日は天気が良さそうだ。待ち合わせ場所で7.00時に合流。東海北陸道の白川郷ICで下車。国道360号線に入る。すぐ白川郷天守閣展望台があるのでちょっと寄る。8.45分。







 8.55分に、道の横の「中滝」を通過。


 9.10分に、「白山展望台」がある。今日は白山がばっちりと見える。白山の手前の大きい山は「三方崩山」だと思うがな。






 9.20分に「天生峠駐車場」に到着。平日なのでか、思ったより車が少ない。バスが一台と、自家用車が数台のみ。管理費500円払って、天生湿原に向かって歩き出す。



 9.50分、登山路の左が開けて、北アルプスが一望できる場所が一か所だけある。穂高・槍から、薬師・立山・剣と見える。





 10.05分に「天生湿原」に到着。少し紅葉している。









 湿原から少し降りて、カラ谷分岐から、カラ谷登山道に入ると、原正林の様相を現らわす。今回は「カラ谷登山道」」で登頂し、降りは相棒がまだ通っていない「木平探勝路」を散策する予定だ。







































 11.00時に「カツラ門」。桂の巨木が何本も立っている。






 この登山路は川を何遍も渡る。結構山の上の方なのに、奇麗な水の水量が多い。








 11.35分に「木平分岐」。帰りはここまで戻って、木平湿原まで登り返す予定。







 木平分岐から籾糠分岐までは、急な登りである。







 12.05分に「籾糠分岐」に到着。早くも上から人が降りてきた。







 ちょっと休んで頂上へ向けて出発。始めは平坦な道である。







 前方に頂上が見えてきた。あそこが遠くから見ると、ビクッと飛び上がっている頂上だ。急坂である。



 12.50分に、狭い頂上に到着。


 右から「木曽御嶽山」「乗鞍岳」「穂高連峰」「槍ヶ岳」「薬師岳」「立山連峰」「剣岳」と連なっている。



 「木曽御嶽山」。白い噴煙が見える。後は「中央アルプス」とおもうが。



 「乗鞍岳」。登山バス道路が見える気がする。



 「穂高連峰」と「槍ヶ岳」。槍の穂先の手前右は「笠ヶ岳」だった。



 「薬師岳」と「立山連峰」



 「立山」と「剣岳」。更にその先に覗いているのは「白馬岳」と思う。




 三角点がある。記念撮影。介添え人S女史と。
三角点情報「籾糠山」 
 三角点名・籾糠山
等級・3等三角点
標高・1744.20m







 のんびりと昼食を楽しんでいたら、5.6人居た登山者が全部下山していった。慌てて我々も下山開始。13.30分頃。


 14.30分に木平分岐まで降りてきた。



 木平分岐より木平湿原の方へ登り出す。ブナやダケカンバの大木が多くなる。













































































 15.00時に「木平湿原」に到着。山の頂上付近にある小さな湿原だ。






 ブナの大木がある緩やかな斜面を降って行く。実に気持ちのいい道だ。














































































 16.15分に「天生湿原」まで戻り着く。天生湿原の周りは、時計回りに一方通行になっている。




































 17.00時頃に、駐車場へ到着。その前に係員が迎えに来ていた。話を聞くと、この「天生県立自然公園」は16時までに退出しなければならないのだそうだ。なるほど受付の張り紙を見ると、16時頃までに下山してくださいと書いてあった。入山の時に見逃していた。遅くなると遭難したかもしれないと、警察に通報する事になっているようだ。木平分岐への下りで、登って来た4人パーティーと遇ったので、我々が最後とは認識していなかった。平謝りに謝って老人に免じて勘弁してもらった。すみません。



         ■次回登山は、10/10「三方岩岳」へ■






  2016年10月08日(土)3回目 ブナ林探勝路-カラ谷登山路


 台風が幾つも来て天気が悪い。半月ぶりにS女史と
「籾糠山」に登る事になった。彼女はまだ歩いた事が無いので案内することになった。前回の去年は白川郷から入れず、国道41号線から廻ったのでとても遠かった。今回も天気が悪いのでまた不通になるかと心配したが、ネットで調べると通行出来る様だ。



 小松でS女史と落ち合い「白川郷IC」で降り、「国道360号」を登って行く。少し道が細い。すれ違いが難しい所もある。いくつものカーブを登り切り、平らになりさらに2.5キロほど進むと大きな駐車場に突き当たる。7.45分到着。天気が悪いので、なんと駐車場には車が一台も無い。一段上の管理施設に車が一台。管理人は居る様だ。7.55分に入山料500円を払って歩き出す。




 8.25分に「天生湿原」に到着。紅葉の時期には早いことは分かっていたが、ちょっと紅葉が始まっている。湿原に島があり木道で渡れる。



 この島は匠屋敷といい、飛騨の匠の元祖と呼ばれる止利仏師が住んだ屋敷跡との伝承があるそうです。祠みたいなものが建っています。






 3時ごろから降り出すという予報だが、早くもポツリポツリときた。平地はまだ降っていないのだろうが、山は早く降り出すなあ。ポンチョを着ける。滑り止めの爪を靴に着ける。












 天生湿原の端より少し下り、川を渡ると「カラ谷分岐」に出る。中が空洞になったカツラの木がある。左に「木平探勝路」が分岐している。さらに少し進むと右に「ブナ探勝路」が分岐している。


 今回はまだ歩いていないこの、ブナ探勝路を登る予定である。



 少し入ると太いブナの木が何本も続く。



 右に水芭蕉群生地への分岐がある。少し下る様だ。「ブナ探勝路」は段々と登りになる。階段になっているので安心である。



 急坂を登り切ると、また緩やかなブナ探勝路が続く。






 10.15分に「籾糠分岐」に到着。ここまで登る道は3本あるが、ここで一本になり「籾糠山」の頂上に続いている。ベンチがあり一休み。食事を取る。








 頂上に向かって出発。少し下がって、また小さいこぶを越えてゆく。



 ようやく頂上が見えてきた。



 ダケカンバが目立つようになる。最後に急坂となる。



 11.00時に頂上に到着。辺りは真っ白で何も見えない。誰も居ない。朝から誰にも遇わない。写真を撮り合ってすぐ下山。雨は小雨になった。S女子写真を撮ると言ったらポンチョを脱いだ。














 降りようとしたら東の方がちょっとだけ見えた。




 11.45分に「籾糠分岐」まで戻り着き、一休みしていたら、今日初めての登山者が登ってきて頂上に向かっていった。


 ここから頂上の間は、木道の修理中だった。


 「木平分岐」の方へ降りる。予定では木平分岐より「木平湿原」へ登り、木平探勝路を降りる予定だったが、天気が悪いので「カラ谷登山路」を降りることにした。こちらの道が一番短い。2.3人登って来た。


 12.35分に「カツラ門」に到着。辺りに甘い香りが漂っている。聞いた事がある通りだ。



 秋の葉っぱが落ちる頃に、キャラメルの匂いがするとの事である。カツラ門の前のベンチでゆっくりと腰を掛けて昼食。コーヒーを入れてもらう。この時だけ雨が止んだ。



 木株に落ち葉を並べた。            木株に生えたキノコ。














 ここにも立派なブナ林がある。



 天生湿原まで戻ってきた。13.35分。









 「ツバメオモト」の青い実。











 14.20分に駐車場に戻り着く。トイレ棟の前に車が3台だけ留めてある。今日は登った人は少なかった。





 白川郷へ降りて、東海北陸道の中より、桜ヶ池クアガーデンのお風呂に入って帰る。


    ★次項2016年第63回登山は、10/15長野県「斑尾山」へ★


 

  2015年10月25日(日)2回目 木平探勝路-カラ谷登山路



 去年
「籾糠山の紅葉が素敵だったので、今年も歩きたいと考えていたのだが、調べてみると、白川郷から登る国道が災害で通行止めになっている。岐阜方面からしか、天生峠には登れぬようだ。ひどく遠回りになるので二の足を踏んでいたが、お天気が良いので、頂上まで登らなくても、湿原とブナ林散策をしようと、6.00時に家を出た。急に思い立ったので一人である。富山ICより国道41号、国道360号と辿り、3時間かかって天生峠駐車場に9.00到着。白川郷へ下りる道はバリケードしてある。去年より一週間遅いので、もう紅葉は終わっているようだ。車は10台ほど留めてある。


 9.40分に天生湿原到着。晩秋の景色もよいものだ。









 一度、カラ谷分岐まで下り、左に「木平探勝路」を登りだす。緩やかなブナ林をを登ってゆく。














 ブナ林は緩やかな道になり、ほとんど平地を、枯葉を踏みしめてゆくと、「木平湿原」に着く。10.55分。湿原の手前に休憩ベンチがある。リュックを置き、小さな湿原を回って写真を撮り、昼食にする。木平探勝路は、途中で6人パーティーが降りてきたが、あとは全く静かである。結構寒く、風もあるが、日が照っているので、風のあたらない所は暖かである。



 「木平湿原」









 木平湿原を過ぎると、ダケカンバの白い幹が目立つようになる。









 段々と降り始めると、前方に山が見えてくる。一番近いのが「籾糠山ピーク」だと思うが・・・







 「木平分岐」まで降りる。11.40分。ここで一思案。このままカツラ門を通って帰るが、籾糠分岐まで登り返して、「ブナ探勝路」を降りるか・・・。


 どうも最近元気がない。帰りの3時間のドライブを考えて、無理をしないで戻ることにした。ブナ探索路は、水芭蕉と新緑のころまでお預けにしておこう。




 下から頂上を目指す、数パーティーが登ってきた。12.10分「カツラ門」に到着。 四日前に「三ツ尾山」に登った時、同行のI女史様より、今の時期「カツラ」の木が甘く匂うと言われ、実際に甘い香りに遭遇した。葉の散る頃に香おるとの事である。カツラ門の、この五本のカツラの大木も、匂わないかと思ったが、葉が全部散った状態で全然匂いが無かった。









 天生湿原の戻り路は、西回りである。逆光にならなくてよい。








 4時までに、駐車場に戻るようにと立て札があった。


 13.30分に、駐車場が見えてきた。少しだけ車が増えている。小型バスが一台あった。定期バスがあるらしい。




 朝登ってきた国道360号線は、少し狭い所があるので、帰りは、飛騨古川の方へ出て、国道41号線を戻った。車が多くて追い立てられて困り、道の駅で少し眠り、八尾の方へ回ろうと裏道に入ったら、えらく帰りが遅くなってしまった。



               
●次項2015年・第68回登山は、10/27「小原山」へ●


 

   2014年10月18日(土)初登山 カラ谷登山路-木平探勝路


 
「籾糠山」は名前は知っていた。「もみぬかやま」とは珍しい名前である。飛騨の匠が、天生峠の山中で、木の人形を作り入魂して、稲作を行わせた時、精米した籾と糠が、風に飛んで、積み重なって山となった。と云う伝説があるらしい。ちなみに、向かいの「人形山」に人形を埋葬したのだそうだ。


 登山口の「天生峠」は、泉鏡花の小説「高野聖」に出てくるので知っている。天生峠で妖しい美女に遇う、幻想小説の舞台の「アモウ峠」を見てみたいと、わざわざ遠回りして、ここを通った事がある。道路が細く、怖い思いをして通った。その時に初めてここから登る「籾糠山」が在る事を知った。


 先週は台風で雨だったが、この土日は快晴の予報だ。紅葉を探して、少しは標高の高い山で、標高差の無い楽な山を探して、「籾糠山」を思い出した。快晴なのに皆様は忙しい。今日は暇な老人の一人歩きである。



 自宅を6時に出て、高速内のコンビニで食料調達。東海北陸道の「白川郷IC」下車。白川郷集落に向かう。集落の入口で、左に鋭角で「国道360号線」に入る。山に向かって入って行く。7.15分に国道わきの「中滝」通過。立札も無いが、立派な滝である。


 7.20分に「白山展望台」に出る。白山の方位絵の看板がある。今日はバッチリと見える。白山の、今年初冠雪である。白山が見えたのはここだけで、山に入ると白山は見えない。



 7.45分。舗装してあるが、細い国道を登り切り、天生峠に到着。直ぐ横に大きな駐車場がある。
「天生県立自然公園 籾糠山・天生湿原」の大きな看板がある。その一部の「コース所要時間」の部分を乗せた。今日は天生湿原から「カラ谷登山道」で籾糠山に登り、「木平探勝路」を通って下山の予定。





 トイレのある広い駐車場。一段上にも駐車場が見えるが、そこは管理車両の置き場らしい。その上の駐車場の入口より、登山路が始まっており、入山料を支払うテントがある。500円。








 紅葉のなだらかな登山路を歩き出す。






 8.05分、少し歩くと左に、北アルプスが見えてくる。穂高・槍から立山まで見える。





 8.20分に「天生湿原」の入口に到着。湿原には、東回りと西回りがある。一方通行の矢印がある。「狭い木道で、すれ違いの時、木道をはみ出し、湿原を痛めるため、一方通行に規制中です。」と書いてある。東回りを歩き出す。湿原の中に突きだした、祠のある島があった。入ってみたら「匠屋敷跡」との事である。木の人形を作った匠が、住んでいた所らしい。籾糠山の語源になった話が載っていた。



 天生湿原。






 霜が降りている。水溜りの初氷を見た。








 天生湿原を過ぎると、ブナの大木と、カツラの大木が目立つようになる。8.40分に「カラ谷分岐」に出る。ベンチがある。カツラの大木があり、根っこの下が大きく空洞になっていて、人が入れる位。左に尾根を登って行く「木平探勝路」が分岐。その先に、右に尾根を登って行く「ブナ探勝路」が分岐。私は真ん中の「カラ谷登山道」を行く。谷沿いの道である。




 ブナの大木が、次から次へと現われる。



 9.05分。「カツラ門」と呼ばれる、カツラの大木が5本並んでいる所に出る。昔は登山路が、木の間を通っていたようだが、今は廻り道がある。人の姿を見ると、木の大きさが判る。



 ブナが紅葉している。登山路はずーっと緩やかである。





 9.35分に「木平分岐」に出る。左に木平湿原への道が分岐している。ベンチがある。









 ここから「籾糠分岐」までは、急坂を登る。初めて左手に、頂上が見える。





 10.00時に「籾糠分岐」に到着。ベンチがある。右から「ブナ探勝路」が合流してきている。「籾糠頂上狭し。混雑時は頂上での食事は、控えて下さい」の張り紙がある。






 少し急坂になってくる。ダケカンバの木が多くなる。大木もある。







 10.40分に狭い頂上に到着。東の方が一面に開けている。






 三角点が在る。
 三角点情報「籾糠山」
 三角点名・籾糠山
等級・3等三角点
標高・1744.20m




 遠くに、北アルプスの全部の峰が一望できる。乗鞍岳と、雲の中に頭を出した御嶽山も見える。



 白い「立山」と、黒い「剣岳」。その左は「白馬岳」かもしれないな。



 「槍ヶ岳」「穂高連峰」。その右は「乗鞍岳」。下に見えるのは、飛騨古川あたり?。



 下の丸い尾根を見ていたら、木の少ない場所に登山路が見える。帰りに通る予定の「木平探勝路」らしい。



 東側は、大きな「猿ヶ馬場山」がある。籾糠山よりも高い。その為「白山」が、山の陰となり見えない。右に見える稜線は、「三方岩岳」から「野谷荘司山」辺りと思われる。





 乗鞍岳の右には「御嶽山」が見える。雲の中。降灰と新雪の為、噴火遭難の不明者の捜索は、当分中止となった。頂上の隅っこに腰を下ろして、御握りをかじる。次々と登ってくるが、次々と降りてゆくので、満員になる事は無かった。30分居て、11.10分に下山開始。





 11.40分に籾糠分岐、12.00時に木平分岐を通過。いずれも食事をしている人が多くて、通過する。木平分岐より木平湿原へは、登りとなる。ここを通る登山者は少ないようだ。ほとんど人と遇わなくなる。振り返ると、さっきまで居た頂上が見える。





 地図に、1607mの記入のある頂上辺りで、又座り込んで昼食の続き。






 12.45分。少し降った所で「木平湿原」に出た。地理院地図にも載っていない、小さな湿原だった。






 誰も登ってこないコースを、下から誰か登ってきた。森林管理のパトロール員らしい。しばらく立ち話をする。良い山ですねと申し上げた。



 段々と降って行く。ブナが多くなる。大木が多い。









 13.40分に、カラ谷分岐にたどり着いた。ここまでくれば、ひと登りで「天生湿原」に出る。今度は一方通行で、西回りを歩く。
















 14.35分に、駐車場に到着した。













         
●次項2014年・第70回登山は、10/19「三方岩岳」へ


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