加賀の里山逍遥
 2005.04.より登山順

[加賀] 三村山 1258.48m  (白山市荒谷町)28
第4回登山 2013.02.16. 白山瀬女スキー場よりゲレンデ林道を登り、途中で引き返す。
第3回登山 2009.10.31. 白山瀬女スキー場よりゲレンデを登り頂上。帰りはゴンドラ利用。
第2回登山 2007.06.02. 白山瀬女スキー場のゴンドラ乗り場横よりゲレンデを登り往復。
第1回登山 2005.08.06. 白山瀬女高原ゴンドラリフト山頂駅より往復。 私の初登頂。 

  2013年02月16日(土)4回目 ゲレンデより途中敗退 



 先週、西山に登るため「瀬女道の駅」に集合したが、その時目の前に瀬女スキー場が良く見えた。スキー場は、今年は閉鎖でゴンドラは動いていない。右側に林道が上がっているのも見える。雪がたっぷりと積もっている。林道は今まで2回歩いて登っている。手取湖が見下ろせる、見晴らしの良い林道である。歩いて見たいなとその時思った。



 雪のある
「三村山」は初めてである。S女史は風邪でダウン。相棒K君と二人の後期高齢者コンビである。9.10分道の駅。相棒は三村山まで行くぞと勇ましいが、私としては、出来ればゴンドラ山頂駅まで行って手取湖を見下ろしたい、と思っている。





 スキー場が休んでいるので、ゴンドラ駅まで除雪してあるか不明なので、道の駅から歩き出す。


 ゴンドラ駅は大きく除雪してあった。建物の保守者が何人も入っているようである。また、スキー場は休業でもコテージは営業中らしい。楽に車で入り込めるようだ。




 9.30分、大きな建物の右側を通り、カンジキを履いてゲレンデを歩き出す。なんと誰も歩いていなくて足跡が付いて居ない。50-60m程進むと右の斜面に林道の入口がある。戻るように林道を登って行く。結構戻る。500m程、トンネルの上あたりで折り返して尾根に出る。雪が深くて大変だ。右下に簡保の郷尾口村の建物が見える。





 一里野へ続く瀬戸の町。向かいの山は高倉山。頂上はガスがかかっていた。






 林道の広い所は、雪が波打って積もっていて、吹きたまりに入ると歩き難い。なるべく沈まない所を探して歩くが、上手くゆかない。ほとんど先頭を相棒が歩いてくれる。ラッセルは辛い。なかなかはかどらない。11.25分、2時間ほどラッセルして、雪を踏み固めて抹茶休憩。ここから先が急斜面になる。夏道は突き当りのブナ林の中を抜けているはずだが、道は見当たらない。




 相棒が片附けている間に、急斜面をラッセルする。雪が深くて足が上がらない。膝で前の雪の壁を崩して足を上げる。情けない。いつも使わない筋肉を使うのが、太ももが痛くなってきた。








 道の駅駐車場から見える最後の急坂を登る。あそこまで登れば、平坦な道になる筈だ。雪が深い。相棒がまた先を歩いてくれる。もう正午近くなのに全然はかどらない。今日は登れる所までで、1時を過ぎたら下山しようと云う事になっている。






 登り切ると西の方が望めるようになる。下を白峰に行く国道が走っている。長い高い、吊橋が見える。向こうのピークは白抜山らしい。鷲走ヶ岳も見える。





 

 道がなだらかになり、その一番高い辺りで、昼食にする。もう12.40分になっている。林の陰で風を避けて御握りとパンをかじる。目の前に丸い小山があるので登ってみる。手取湖が見えないかと思ったが、林の間からダムが見えた。湖面はもっと登らないと見えないようだ。我々の足跡を単独の男が登ってきた。ベテランらしい。最新式のスノーシューみたいだ。





 男は足跡の無い所を進んでいった。中々早い。我々のいる地点は、地図を見るとゴンドラ山頂駅の中間点あたりに過ぎない。








 登りに3時間半ラッセルして、後期高齢者はすっかり疲れた。40分休んで下山に掛かる。降りは早い。1時間程でもう降りちゃった。








                  **次回登山は、2/20「法師山」へ**
 



  2009年10月31日(土)3回目 ゲレンデ-「三村山」-ゴンドラ





 三度目の
「三村山」である。下からゲレンデを歩いて登ろうというので、暑い夏より今頃が良いかなと思う。8.10に「瀬女スキー場ゴンドラ乗り場」の駐車場に集合。四人全員参加にしては珍しく快晴。周りの山も紅葉している。乗り場建物を通り抜け、ゲレンデの右の林道に入る。林道は戻るよう付いている。突き当たりを折り返して登ってゆく。









 しばらく林道を歩くと、ゲレンデの上に出る。下の方に「道の駅瀬女」と「簡保の宿」が見える。










 ゲレンデははブナ林に突き当たり右に折れ、凄い急なゲレンデになる。普通の車ではこの斜面は登れないだろう。このブナ林の中に登山路がある。前回はゲレンデを登ったが、今回はブナ林の中を登る。マウンテンバイクの上級コースになってるようで、テープが張ってある。こんなところを良く自転車で降りられるものだ。




 紅葉して来たブナ林の斜面を登り切り、しばらく尾根を歩く。右下をゲレンデが走っている。




 今日から4日間、文化の日までゴンドラが動く。その後スキーシーズンまで休みとなる。朝は動いていなかったが、ゴンドラが動き出した。




 やけにお天気が良い。暑いくらいだ。背後に「鷲走ヶ岳」が段々競りあがってくる。「白抜山」も見える・




 「鷲走ヶ岳」のふもとに「手取湖」が見えてくる











 10.15.二時間かけてゴンドラの終点駅に到着。地図を見ていると、ここに三等三角点があることになっている。そこで三角点を確認に行く。








 さんかくてんを探すため「国土地理院の三角点情報の「点の記」に載っていた地図」をコピーして持ってきた。平成3年に旧位置より北西に27mに移転したと書いてある。推測するとスキー場の施設を建てるのに邪魔になったので移転したのだろう。ゴンドラ駅もリフト駅も書き込んであり、しかも其処からの距離も記入してある。こんなに見つけ易い三角点は無いと思っていたのに、何処にも見つからない。三角点がどこにも無い。そこはちょうど、いかにも三角点が在りそうな場所で、西方面が見渡せる斜面の上である。斜面を少し降りて探してみたがやはり見つからなかった。場所から推測すると、ここはゲレンデの滑降コースの出発点になっている様だ。積雪の除雪のため、知らぬ間にブルトーザーで掘り起こして谷底へ、なんて考えられる。(後日、三角点ハンターの「コマQ」さんのページにも「見当たらず」と書いてあった。)



 この「女原三角点」を諦めて出発。ここからはトレッキングの案内表示がある。11.05.スキー場最上部の展望台に着く。以前はあずまやが建っていたが、取り壊してベンチだけになっていた。ここまで来ると、目的地の「三村山」が見える。登山路が見える。二つ見えるピークの奥の山だ。








 相棒にお茶を入れてもらって「抹茶タイム」あちこちからおいしいお菓子が出てくる。案内板の山名と照らし合わせて、山ウオッチング。「笈岳」「大笠山」など良く見える。30分くらい休憩した。11.30.発。










 細い尾根をしばらく下る。シャクナゲとサンカン杉がが多い。一度舗装した林道に接した後、一つ目のピークの左斜面をトラパースシて、二つ目のピークを右から尾根を登る。12.15.頂上到着。三角点とかわいい子供が二人お迎え。






 ゆっくりと一時間の昼食。孫連れ家族は下山。富山の75歳カップルは石川県まで足を伸ばしている。凄いね。金沢のカップルは、海釣り専門の旦那を初めて山に連れて来た奥さん。旦那さんは山もいいねと言った。(後日メールを頂きました。コーヒーのお礼と、これからは山も歩きたいとの事。がんばってください。)








 目の下にゴンドラの頂上駅が見える。その先は朝走ってきた国道157線。日本海まで見えそうだ。











 白山も見えるが、前に山があってあまり迫力が無い。(前の山は何だろうと考えてみたが、一週間後に登った「長倉山」かも知れないな。)







 13.15.下山開始。途中林道の接点より、散策路Bコースが分岐している。初めてなので降りてみたら、水芭蕉園地に出て、また上り返して白山展望台の近くに出た。たいぶ遠回りになった。14.30.ゴンドラ駅に到着。再度三角点を探すが見つからない。




 14.45.ゴンドラに乗って下山。以前このゴンドラで怖い思いをしたが、今日は四人で一箱。お天気も良いし、体験話をしている内に地上に着いた。ゴンドラより見る向かいの「高倉山」辺りが紅葉で綺麗だ。





  2007年06月02日(土)2回目 ゲレンデより「三村山」を往復



 瀬女スキー場の上の「三村山」、前回はゴンドラに乗って恐怖の体験をした。ゴンドラに乗って楽をしようとした根性がいけなかったのかもしれない。今回はまともに下からゲレンデ登りに挑戦する。それにしても国道360号線の道の駅瀬女からは、このゲレンデが上部まで見渡せる。結構高度差がある。時間が掛かりそうだ。




 7.00時にゴンドラリフトの下の、馬鹿でかい駐車場にポツンと車を置く。この時期ゴンドラは動いていない。白い大きな建物の右からゲレンデを少し歩くと、右の林に林道が戻るような感じで付いている。林道を上って行くと尾根状になり目の下に、簡保の郷尾口村の大きな建物が見える。林道はゲレンデの中の作業道になり、普通の車では登れない状態になる。







 ゲレンデの中を歩くと見晴らしが良い。目の下に手取湖のロックフィルダムが見える。所々に林の中を通る道が残っている。しかし見晴らしが良いゲレンデを選んで登る。途中で舗装がしてある林道に着く。林道はやがて大回りして離れてゆく。前にゴンドラ最上駅の白い建物が近くなる。その前の林の中を通り建物の右側に出る。






 建物付近で工事中。9.30分、ショベルカーの下を通って建物に到着。前回歩き始めた場所に到着だ。ここまで2時間半とは情け無い鈍足である。建物の裏に始めて三村山の案内板がある。ここまで舗装した林道があがってきている。以前地図を調べてハーブの里まで行ったことがあるが、門が閉めてあり進入禁止になっていた。








 また目の前のゲレンデを登り出す。リフトの最上部を通り、10.20分に白山展望台に着く。壊れかけのあずま屋がある。本当に白山が見える。三村山の頂上も見える。







 ここから「ブナ」「シャクナゲ」の細い尾根となる。一度鞍部まで降り林道と接するが、ここから三村山の登りとなる。途中「水芭蕉」の咲いている沢を通る。花は済んでいる。11.20分頂上着。先客の男性が一人。白山をバックに記念撮影を頼む。





 ゴンドラ駅が見下ろせる。






 三角点がある
三角点情報「三村山」
三角点名・三村山  
等級・三等三角点
標高・1258.48m
所在地.石川県白山市釜谷 俗称三村山








 コンビ二お結びを食べて、昼寝をして1時間ほど過ごす。この花は何? (クロモジの花らしいぞ)









 12.20分下山開始。「ユキザサ」が咲いている。









 
「イワハゼ」が咲いている。多分この名前で間違いない。








 
「ブナ」の小道を歩いて白山展望台、13.25分。まだ白山が見える。笈岳、大笠山もよく見える。13.50分ゴンドラ上部駅。








 手取湖を見下ろしながら下る。湖の上に鷲走ヶ岳、白抜山が聳えている。途中カモシカがお出迎え。途中ゲレンデは無く林の中に入る登山路に通ってみる。どうもこの登山路は。マウンテンバイクで降りるコースになっているようだ。よくもこんな道を降りられるものだと感心する
 15.30分車に到着。向かいの簡保の郷尾口村の立ち寄り湯に入って帰る。



 地図を付けますが不正確ですので参考に留めて下さい。地図は移動拡大縮小出来ます。





  2005年08月06日(土)初登山 ゴンドラで「三村山」を往復






 新聞を見ていたら、白山瀬女高原スキー場で、リフトのロープワイヤーの架け替え工事が炎天下で行われ、8月中の土日はゴンドラが運行されて、
「三村山」までのハイキングに便利であると載っていた



 早速登りに出かける。国道157号線瀬戸野交差点をスーパー林道の方へ入ると、簡保の宿がありその前にスキー場の大きな駐車場がある。





 9時半から動くと言うので待っていたら、10分ほど前に動かしてくれた。1番乗りで、6人乗りのゴンドラに私一人、10分もかからず頂上駅に着く。







 眼下に手取湖が望まれ、前の山は鷲走ヶ岳との事。大きな建物の裏に回ると、車道が登ってきている。真ん中に散策路というよりは、スキーの滑走路になっている広い道を、段々と登ってゆく。40分くらいでスキー場の最高地点の、リフトの終点地に着く。すぐ先に分け入ると展望台がある。大笠山や笈ヶ岳が見える、らしいがまだ登って居無いので、どの山か何山かシカとは判らない。







 ここから散策路が登山道になる。細い尾根道を、一度鞍部まで下る。三村山の頂上が見えてくる。手前のピークを巻いて登山路が見える。

 手前のピークを巻いてゆくと、鞍部に水芭蕉の群生地がある。結構多い。道はだんだん緩やかになると、頂上に飛び出す。展望台よりゆっくりと1時間かかった。







 頂上は三角点があり少し広く、傾いたペンチがある。下草が大分伸びてきて、背伸びするとなかなか展望が良い。今日の1番乗りで、そのあと登ってきた人は5人くらい。ゆっくりとおにぎりを食べ、40分も長居して、同じ道を下る。途中で登ってくる中年夫婦とすれ違う。






 遠くで雷が鳴り出した。明後日から登る予定の、「白山」の方は降り出したようだ。1時間半でゴンドラ山頂駅に着いた。













 すぐゴンドラに乗れば何事もおきなかったが、まだ晴れているし、昼の1時半、すぐ降りるのがモッタイナイので自販機でコーラを買って下界を眺めていた。振り返ると三村山頂上はいつの間にか雲の中。雷が近くなったのでゴンドラに乗る。





 さてここからが恐怖の体験となる。半分ほど下ったら突然雨が降り出した。とたんに雷が鳴り、ゴンドラが止まったと思ったら前後に大きく揺れた。2.3度揺れたら今度は真横に揺れだした。両足を踏ん張り、支柱にしがみつく。揺れ方は尋常でない。180度真横になるぐらいに揺れる。ロープからゴンドラが外れたら一巻の終わりと覚悟を決める。


 目の眩むような高いところで揺れは収まった。しばらくして動き出したが、又雷が鳴ってゴツンと止まると、とたんに揺れる。今度はいきなり横揺れ、ジェットコースターに乗ったみたいで胸が悪くなる。鉄塔の横だと激突して落ちるだろうなと一瞬思う。真横になると一瞬身体が浮くので、ロープよりゴンドラが外れた気がする。こんな所で落ちたら遺体の収容も大変だろうと一瞬考える。おそらくこの時間ロープに下がっているゴンドラは、私の乗っている箱が一つだろう。揺れが収まるとしばらくしてゴンドラは動き出す。


 山麓駅が見えてきた何度目かの揺れが一番凄かった。真横になった時ドアが開き、放り出されるかと思う。覚悟を決めたがドアは又閉まり揺れも止まる。やがて動き出す。もう止まらないでくれと祈る。豪雨の中をようやく到着、やれやれ助かったと思う。


 係りの人が怪我は無いかと駆け寄ってきた。雷が鳴って電圧が下がって、勝手に止まったり動いたりしたという。ここから見ていたら凄い揺れだったと言う。一時的にゴンドラを止めるとか、何とかならなかったものかと、文句を言おうと思ったがやめた。


 大丈夫、大丈夫と云ってゴンドラを出る。豪雨で車まで行けないので、着替えて、おにぎりを食べ、長い間駅の階段に腰を掛けていた。雨のせいにしていたが、半分腰が抜けたみたいで、気を落ち着けて居たのだ。やがてシャッターが下りゴンドラの運行中止。係員が傘を取ってきて車まで送ってくれた。山にまだ二人は残っているはずだが、歩いて降りたのだろうか。それにしても山の天気、決して甘く見てはいけないと心に刻んだ。雷が鳴りそうだったらゴンドラに乗らない事。これ本当。当分はゴンドラに乗れないだろうな。




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