加賀の里山逍遥
2005.04.より登山順

[加賀]  国見台山 26.61m (小松市四丁町) 131

  2012年01月07日(土)1回目 小松市南部の三角点探訪



 里山の三角点を探していたが、面白くなって段々平地の三角点も探すようになった。今日は天気が悪いので、長靴を履いて合羽を着て車に乗っての、楽ちん三角点探しである。小松市の南部方面である。「国見台山」とは今日廻った9ヶ所の三角点の中で、一番山らしく標高の高い「種馬地」が古墳の上に在り、その円墳登り口に
国見台の標識が在ったので、それを山名にして全部まとめた。   小松の三角点表へ。





 
@▲「運動公園」4等 1.89m
 小松市民病院の前の運動公園にある。市民病院にはいつも世話になっているので、この辺りの地理には詳しい。市民病院の前と云うか横と云うか、大通りの道を、病院の駐車場に入らずに反対側の運動公園に入る。ここにも公園の駐車場がありトイレがある。駐車場の入口の木を植えた分離帯にあった。三角点より保護石の方が大きくガードをしていて、ほほえましい。加賀低山徘徊部の札がある。







 
A▲「今江」3等 21.41m
 次は市立今江小学校である。校舎とグランドを挟んで向かい側に、小高い丘が聳えていた。一見してここに三角点があると確信できる。登ってみると頂上に「今江城址」と云う大きな碑が建っていて、その脇に三角点はあった。
 今江町に来たら昔からの山仲間のH君の家に寄らずばなるまい。丁度昼休みで休息中の家に上り込み、お茶とお菓子を馳走になり、昔の登った山談義が弾む。彼が結婚する前から知っており奥さんとも顔見知り。今でも夫婦で山登りをしている。健康優良爺の名前でメールをくれ、最近は体力づくりに、近くの木場潟一周のマラソンに挑戦している。そのおかげで去年は白山日帰り登山を出来たという。H君お互いに頑張りましょう。






 B「串小学校」4等 5.01m
 続いて隣町の市立串小学校である。国土地理院の基準点閲覧サービスに拠れば、グランドの端にある。農道に車を止めグラントに上がり探す。バックホームの金網の裏で、地理院の白いプラスチック棒を見付けたが三角点が無い。ようやく近くの埋まっていた石の蓋を空け、中に溜まっていた土を取り除いたら、三角点の上の十字のマークが現われた。







 次に「種馬地」を探しに行く。昔はこの辺りに県の「種畜場」なるものが在ったはずだ。点名もそれに関係があると思われる。今は開発が進み周りは工業団地になっている。すぐ近くに「ジェイバス」の大工場がある。荒れ地を予想していたが、ここに「大本北陸本苑」の建物があり、その神苑として公園風に整備されていた。広い駐車場に車を置くと大きな池があった。建物と池を挟んだ反対側が高い丘になっている。丘に向かう。




 
C▲「種馬地」3等 26.61m
 丘の登り口の遊歩道に「前方後円墳・臼の?」と云う標識がある。登った所が古墳らしい。右が円墳で左が方墳だ。円墳の方が高いので登ってみたがそれらしき物なし。方墳の方を眺めたら何かが見える。方墳の隅の方に一段高くして、その上に三角点があった。北と西が崖になっており工場や団地が見える。円墳の登り口には「国見台」と書いてある。雰囲気の良い場所なのでここを勝手に
「国見台山」と名付ける。
 札の名を間違えている。池→地が本当。済みません






 
D▲「額見」4等 0.89m
 額見(ぬかみ)は地名である。川のほとりにある。今江潟(今は無し)と木場潟を結んでいる昔の重要な水路らしい。串町にこの水路の説明板があった。地図を見ていて見付けるのは簡単と思っていたが、田んぼの中の平行する通路を一本間違えたようで、なかなか見付からなかった。地図を何度も眺めて、汚い荒れた土手を歩いてようやく見付けた。グリーン色に塗られたポンプ小屋の後ろにあった。







 E▲「月津小学校」4等 11.68m
 月津町の市立月津小学校のグランド隅にあることになっている。所が見付からない。校舎の側に小山があるので登ってみたが無い。また戻って金網の外側を探したが無い。また金網内側を探していたら、金網の下に低山徘徊部の札を見付けた。やはりこの近くだと心を強くして探したが無い。白いポールも無い。やけになって長靴で草の生えた地面を蹴っ飛ばしていたら、埋もれた土の中から三角点の頭が見えた。奇跡だ。







 
F▲「符津」4等 3.63m
 三角点のある場所は小学校が多い。ここも符津町の市立小学校の構内だ。場所は山仲間のN女史のお店の近くだ。ここも駐車場に車を止めて、地図を眺めてあっちウロウロこっちウロウロ。正門よりまっすぐ入り、右手のグランドの境の花壇の間に、丸い水たまりを発見。先の月津の事もあるので、水溜りの底の砂をどけたら、予想的中三角点の頭発見。車よりタオルを持って来て掃除。撮影完了。







 
G▲「矢田野小」4等 10.04m
 市立矢田野小学校の前庭にも、三角点が在る事になっている。駐車場が判らなかったので、小学校の正門より車を乗り入れてとめる。通路は広いのでしばらく置かせてもらう。広い前庭を探して歩く。正門から入ってすぐの、左側の大きなツツジの繁みの裏に、白いプラスチックのポールを見付けた。串小学校にあったのと同じ石の蓋があった。ふたを開けて溜まっている土を取り除くと、三角点が現われた。







 
H▲「二ッ梨」4等 10.70m
 この三角点は、国土地理院地図には記入されていない。が、地理院のホームページの基準点成果等閲覧サービスには載っている。携帯ナビで近くまで来たら、道路工事で通行止めになっていた。今日は車に乗ってばかりなので、少し歩こうと水路の堤防を歩き出す。ナビに打込んできた地点で辺りを探したが見付からない。車に地図を置いてきたので、だいぶ離れた所に置いてきた車まで戻り、車に乗って通行止めを大回りして、さっき探した地点にまた行く。



地図を見ながら探したら、小さな水路の堤防の上に三角点は在った。車の通る橋から20m程入った所だ。水路の反対側の土手に、先頃自分が探した足跡が続いている。ナビに地点を登録したのが少し外れていたようだ。白いプラスチックの標識も立っているが、雪の白に紛れ込んでいた。それにしても注意していれば見付けられたのに・・・。まだまだ地図を読む力が足りない。


 そろそろ薄暗くなってきた。今日はこのくらいにして帰ろう。立ち寄った9地点の三角点はすべて見付けた。





 地図を付けました。探すのは楽しいです。



 三角点を探していると「加賀低山徘徊部」の点名札を良く見かけます。古い札には裏に「太田」と書いてあるのもあります。加賀市にお住いの太田さんらしいです。最近の新しい点名札は、木彫りで極彩色で、イラストの入っているものまであります。実に感心します。その太田さんから突然メールを頂きました。この私のHPを見てのメールと存じます。恐縮です。本を作ったので差し上げたいとの事でした。後日、富士写ヶ岳特集の「火燈」と云う小冊と、加賀市にある「すべての三角点を探訪した記録」を頂きました。実に楽しく読ませていただきました。有難う御座います。太田様は「加賀山岳会会長」でいらっしゃるようです。


 積雪期しか登れない山など、体力的には私には無理ですが、低い山の三角点には挑戦してみたいです。それと私は小松市ですから、小松市の三角点を重心に探してみたいですね。






 
C▲「種馬地」3等 26.61m 
 今年一月に、四丁町「大本北陸本苑」の敷地内の古墳の上に在る三角点を、「国見台山」と名付け、山名札を提げてきたが、「種馬地」とすべきを「種馬池」と間違えていた。訂正の札を提げてきた。見る人は居ないだろうがー。そばに池があるので種馬池と勘違いした。池の周りは赤いモミジの木が多くて綺麗だ。
           (小松整理番号47番)





  ▲次回登山は、2012/01/08「大倉岳」へ▲


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