好きな山逍遥
2006.9.より登山順
岐阜県飛騨地方の3山福地山・天蓋山・流葉山

 [番外]  福地山  1671.68m (岐阜県高山市)135  
[番外]  天蓋山  1527.20m  (岐阜県高山市)

[番外]  流葉山  1422.61m (岐阜県飛騨市)  
第3回登山 2018.10.28. 屋敷ヶ洞林道を途中まで登り、「流葉山」を往復。登り尾根道、降り林道歩き。
第2回登山 2018.09.15. 福地温泉登山口より、
「福地山」を往復。
第1回登山 2016.09.10. 山之村キャンプ場より、
「天蓋山」を往復。  

  2018年10月28日(日)初登山 屋敷ヶ洞林道-「流葉山」往復



 3日前の「越前甲山」は、思ったよりも紅葉していてよかった。次回も紅葉のしている山に行きたいね。標高も1200から1300m位かな、しかも年寄りは楽に登れる山じゃないと駄目だしなー。と話をしていたら、「流葉山」は如何とメールが来た。S女史は「車で登る岐阜県辺りの山」の本を持っているらしい。

 
「流葉山」は知らなかったが、ひだ流葉スキー場が国道41号線にあり、何度も通った事がある。調べてみたら間違いない。雪の無い季節の「トレッキングコース」が6コースも用意されていた。その内の流葉山の頂上を通る「雲の上水源の森コース」の一部を歩く事にした。車で「屋敷ヶ洞林道」を登り、遊歩道の始まる地点から往復しようという最短コースである。



 6時に待ち合わせて小松を出発。富山ICで降り国道41号で神岡町へ。いつもは平湯温泉の方へ左折するがそのまま直進。ここから国道は山登りとなり、流葉スキー場の麓を越え、「数河高原」まで標高差400mほど一気に登る。その先で右に入る細い林道がある。入口に小さなトレッキング標識がある。どんどんと林道を高度を上げて登って行く。道は細い。舗装はしてない。用心しているが車の底を擦る。ジグザグの荒れた林道を標高差300mを一気に登る。8.30分、峠の上みたいな地点に到着。トイレの付いた休憩所みたいなものがある。この先にも大きな空き地があるが車は一台も留めて無い。そこから先は鎖が架かり、一般車両進入禁止になっている。ここは標高は1190mほどで、下から登ってくるほど紅葉が進み、ここは紅葉最盛期と思われる。




 看板がある。「現在地」まで車で乗り入れた。林道を離れてここから尾根を進む登山道となる。「雲の上水源の森コース」は登って来た林道もコースの一部である。




 緩やかな尾根道である。落ち葉が積もりフワフワの感じ。








 この山には紅葉の木が多いような気がする。












 尾根の先にあずま屋が見えてきた。あずま屋より先は、地理院地図の登山路より離れて尾根伝いの登山路となる。













































































 最後の急坂を登り切ると小さなピークの上に出た。9.50分。リフトの最上地点になっている。そこは頂上広場のゲレンデと云う感じである。前方の別のリフトの上が「流葉山」の頂上らしい。















 特に道が付いていないので、適当に下に降り、リフトの横を登って行く。振り返ったピークの上が登り着いた地点である。

















 10.05分。リフトの上の駅の横から緩やかな尾根道に入る。10.12分に右の切り開きの先の頂上到着。東の方に展望がある。今日は雲が多くてよく見えない。










 日曜日なのにここまで誰一人登山者と遇わなかった。もちろんここにも誰も居ない。





 











 神岡町らしき町が見える。




 遠くの山並みに北アルプスが見えるはずだが、今日は特定できない。




 三角点があるはずだがあちこち探しても何処にも無い。昼食を食べてから頂上台地の先まで登山路を進んでみた。50mほどで突き当り、左に登山路は降りて行っている。右の下方に建物がある。電波の建物?。その突き当りに三角点が鎮座していた。2等である。
 三角点情報「流葉山」
 三角点名・流葉
等級・2等三角点
標高・1422.61m





 10.55分に下山開始。ゲレンデの隅に冬だけ開くレストハウスがあり、林道がここまで登ってきている。下りはこの林道を歩いて降りる予定。林道も紅葉が奇麗だ。














 12.10分に進入禁止の鎖を越える。











 車を置いた地点に到着。とうとう誰にも遇わなかった、紅葉を満喫した一日だった。




            流葉山 「YAMAP」による記録
   ■活動日  2018/10/28(日) 08.39-12.11
   ■活動時間 3時間32分 Ⓢスタート8.39→1時間31分→流葉山10.10-11.01(51分)→
         1時間10分→Ⓖゴール12.11

   ■活動距離 5.4km  ■高低差 279m  ■累積標高上り/下り 332m/343m
   
■次回登山は、








  2018年09月23日(日)初登山 福地温泉-「福地山」往復



 四日前S女史と福井県の銀杏峰に登った。今日は富山県の
「福地山」である。銀杏峰よりも200mほど高いし、標高差もやはり700mほどある。銀杏峰は何とか登れたから、福地山も何とかなるだろうとやってきた。以前に福地温泉に泊まった時、旅館の前が登山口だったので場所は知っている。5時半に合流して富山ICで降り、国道を神岡・奥飛騨温泉郷と走る。上高地・乗鞍と走りなれた道である。




 福地温泉には8.10分頃到着。登山口の前の道を入る。朝市の店の前を通り過ぎた所に広い駐車場があった。今日は良い天気。目の前の山が福地山らしい。二人とも初めてなので判らないが、手前の山を登って右の方へ縦走した先が頂上らしい。







 車で入って来た道を戻ると、その前が登山口である。8.25分。








 地図を見ると、銀杏峰と同じくらいの斜面だが、銀杏峰は直線的に登るが、ここ福地山は広めのジグザグの道が続く。地図を見ても大きなジグザグが見て取れる。その分距離が長くなるが、急坂がないのはなんと楽なことだろう。




 8.55分、途中にあずま屋があり「焼岳」が望める。







 まだまだ大きなジグザグの登り道が続く。8人くらいのパーティーが追い越してゆく。









 10.00時に尾根コース・谷川コースの分岐に出る。







 右の「尾根コース」を進む。こちらの方が展望が良いと書いてある。ミズナラの奇麗な林を進む。


 
 右側が開けて「槍・穂高連峰」が見えた。ここが第一展望台だろう。10.15分。







 その先に「憮然平」の標識がある広場に出た。谷川コースが合流してきている。「篠原無然之像」と書いた背広姿の男の石像がある。ネット百科事典に寄れば

「篠原無然(しのはらむぜん、本名:篠原禄次。明治22年3月7日生 -大正13年11月14日没)は、飛騨地方で活動した教育者である。兵庫県二方郡西浜村(現 美方郡新温泉町)諸寄(もろよせ)出身。早稲田大学中退。社会教育の先駆者。1914年(大正3年)11月、岐阜県飛騨地方の吉城郡上宝村(現 高山市)にあった上宝村第一小学校(現 高山市立本郷小学校)の代用教員となり、以降飛騨を中心に青年の教育や工女の待遇改善などに尽力。地元の青年たちと乗鞍岳登山道を整備した。乗鞍岳の姫ケ原・土俵ケ原や桔梗ケ原などの命名者としても知られる。雪の安房峠で遭難し、36年の生涯を閉じた。」






 10.30分に、二度目の尾根コース・谷川コースの分岐に出る。今度も尾根コースを行く。標識下の板に「尾根コースは木の根コースで足元悪し。第二展望台で谷川コースと合流」と書いてある。








 今までと違いこの尾根コースだけは少し険しい。大きな天然杉があり木の根がごつごつの尾根を行く。








 11.10分、第二展望台に到着。小さな広場があり谷川コースが合流。この広場と登山路を少し登った辺りから展望が良い。






 左の山の上に「笠ヶ岳」のピークが頭を出し、真ん中が「槍・穂高連峰」、右が「焼岳」。








 さらにその先を少し登ると分岐がある。直進する登山路は、地図に1559mのピークを通り、右に折れる道はピークを巻いてゆく。1559ピークが「第三展望台」だった。11.25分。




 「焼岳」




 「槍ヶ岳」「大喰岳」「中岳」「南岳」、大キレット「北穂高岳」「奥穂高岳」「西穂高岳」




 「焼岳」。中腹にかすかに噴煙。





 ピークを降りると登山路と合流。段々と緩やかになり「第四展望台」。11.50分。











 続いて「乗鞍岳展望台」。12.00時。





 12.05分に福地山頂上に到着。




 左の山の上に「笠ヶ岳」。














































 三角点情報・福地山
 三角点名・崩山
等級・三等三角点
標高・1671.68m
 三角点がある。上に持ってきた小さな山名札を提げる。

 三角点名は「崩山」。この山の本当の名前は「福地山」ではなくて「崩山」だな。



 槍ヶ岳の肩に「槍ヶ岳山荘」が見える。




 左の「北穂高岳」。高いのが「奥穂高岳」。奥穂高の手前に重なっているのが「西穂高岳」。右が「前穂高岳」。前穂高の下、手前の稜線の上に「西穂山荘」が見える。稜線を下がると「新穂高ロープウェイ山頂駅」。西穂山荘から登ると、最初が「独標ピーク」かな。独標までは登った事がある。




 真ん中に「ナナカマド」の木。実が赤い。




     三角点。










     皆さん下山開始










     我々も下山開始。13.10分










     ユウガキク?









新穂高に至る谷筋。






 ヤマハハコ                        15.35分、車にたどり着く



 天気が良くて、山が良く望め展望が良かった。登山路に急坂が無く、4日前の銀杏峰と同じ標高差だが、格段に楽だと感じた。続けて2山初めての山に登ったぞ。帰りに新穂高温泉に入って帰った。




             福地山「YAMAP」による記録
   ■活動日  2018/09/23(日) 08.14-15.38
   ■活動時間 7時間24分 Ⓢスタート8.14→3時間49分→福地山12.03-13.11(1時間8分)→
         2時間27分→Ⓖゴール15.38
   ■活動距離 7.1km  ■高低差 716m  ■累積標高上り/下り 742m/743m
   
■次回登山は、10/6福島県「裏磐梯」へ■



   2016年09月10日(土)初登山 山之村キャンプ場-「天蓋山」往復



 木曽駒ヶ岳に登ってからしばらく歩いてない。足を少し痛めたし、なんとなく腰の調子も良くない。おまけに台風が立て続けにやってきて天気が悪い。一人ではどこも行けない。ようやく今日「天蓋山」にS女史と登る事になった。以前誘われたことがあったが都合で参加できなかった。「良かったよー。白山も見えたよー。展望良いよー」とN女史よりメールをもらった。何年か後に奥飛騨温泉に遊んだとき、帰りに山吹峠を越えて有峰林道を通り、富山の立山山麓まで通り抜けたことがある。その時に「天蓋山」の登山口を確認していた。S女史が久し振りに
「天蓋山」に登りたいと云うので文句なしに同意した。私は初登山である。


 早朝5.30分に小松市民病院の隅で落ち合い、高速道路を走り富山ICで降り国道41号線を走り、飛騨市神岡で国道471号線に左折する。道の駅宙ドームで最後の休憩。国道の駒止橋渡った所で左折する。表示に「天蓋山登山口」がある。「有峰林道」の標識もあったと思う。舗装してある広い二車線の道を登って行く。「第18回・山之村だいこんマラソン大会」の幟りが所々立てられている。明日の日曜日にマラソンがあるようだ。山吹峠に登り着く。地理院地図にこの峠からの登山路が記入されているが、この峠から登った記録は見当たらないので、今は使われてい無い様だ。峠からは下り路となり右側が放牧場のようだ。三キロほど降りると「山之村ふるさとキャンプ場」の入口に到着。









 道路の左側に「キャンプ場」の標識があり「天蓋山・登山口」の標識もあり、すぐ横には「登山者用駐車場」もある。先着は一台のみ。8.05分に到着。道の向かい側には「ドライブイン夕顔の駅」がありキャンプ場の受付もしている。もう一つの建物は「中川与一天の夕顔資料館」らしい。







 茅葺の小屋の前を通り、キャンプ地の中を通ってゆく。キャンプ地やコテージ・バンガローがあり、利用者は車は乗り入れる事が出来る。








 キャンプ場の中の大通りを抜けた最後の炊事場の前が登山道の入口である。横に登山届のポストがあり、書類が用意されている。届を出して8.25分に登山路に入る。






 しばらくは緩やかな森の中を登って行く。小さな川沿いに登って行くので、時々川を渡る所がある。9.10分なんだか調子が悪いので座り込んで休憩。汗が体から出ずに、額からだけ冷や汗のように出る。パンをかじってコーヒーを入れてもらって飲んで、ようやく調子を取り戻す。





 サラシナショウマ       キンミズヒキ        カメバヒキオコシ





 追い越して行ったのはこの二人と、その先に単独登山者。案外登山者が少ないね。


 9.35分に「急坂」の登り口に出る。


 ミゾソバ



 見通しのきかない小さな急尾根を登って行く。






 10.05分。「急坂ここまで」の看板にたどり着く。壊れかけの看板をよく見ると、この上に小さなピークがあり、その次のピークが「雀平」である。頂上はその先の二つ目のピークである。まだまだ遠いな。









 10.20分。ようやく小さなピークらしきものに到着。初めて背後に展望が開けた。







 見えたのは「薬師岳」だとすぐ判った。今年7月に登って居る。このピークは薬師岳の方面だけ見えて、他の方向は木が茂っている。この先の雀平での展望に期待を膨らます。




 10.30分に「雀平」1380mに到着。大きなヒメコマツの木がある。天気予報では今日の午前中だけが晴れ、午後から曇りになっている。どうしても山が見えるうちに登りたかった。




 山は見えた。感激。「薬師岳」と右に「北ノ俣岳」




 北ノ俣岳の右に「黒部五郎岳」。黒部五郎岳は「中ノ俣岳」とも云うらしい。




 さらに右の方に「槍ヶ岳」の穂先がのぞいている。右端の高まりは「笠ヶ岳」。




 左の方には「立山」から「別山」と「剣岳」。





 さてあとは頂上での展望だ。それまで曇るなよ。


 野イチゴの実。甘酸っぱくておいしい。


 一度少し下って頂上へ向けて登り出す。なかなかの急坂である。登りきったら、また向こうにピークが見えてがっくり。また降って最後の坂を登り出す。坂の上からS女史が手を振っていた。あそこが頂上らしい。







 11.20分に「天蓋山」頂上到着。先着は2名。独立峰で360度見渡せる。しかし所々に樹木がが茂って少し視界を妨げている。田部井淳子書の標識は達筆である。周りのベンチに山名札があり、三角点もある。




 三角点情報「天蓋山」
三角点名・二十五山
等級・2等三角点
標高・1.527.20m
 

 二等三角点がある。調べてみると三角点名が「二十五山」になっている。天蓋山の西、神岡鉱山辺りに「二十五山」という山があり地図に載っている。なぜ天蓋山の三角点が二十五山になっているか不明である。


 もう一つ不明なのは、登山口の看板に「山頂のやや西北にある、1243mのピークが天蓋(仏像の上にかざす、きぬがさ)に似ていることが天蓋山の名の起こり、」と書いてあるが、地図を見ても1.245mのピークが見当たらない。



 やはり急に雲が湧き出してきた。隠れる前に撮影だ。「薬師岳」




 右の「立山」。「剱岳」は雲に隠れた。剱岳の左は「奥大日岳」である。




 「黒部五郎岳」も雲に隠れそう。




 南の方に遠く「木曽御嶽山」。左は「乗鞍岳」。ここにきて初めて見えた。




 乗鞍岳の左に「焼岳」。




 真ん中に「槍ヶ岳・穂高岳」。右の高い山は「笠ヶ岳」。左の高い山は「双六岳」らしい。








 なんとか山が見えて大満足。ゆっくりと昼食。




 西方面に見えるふるさとの山「白山」も、雲が少し取れて姿を現した。下の平野は国道41号線の、ひだ流葉スキー場あたりと思われる。
















 


 二人組は下山していった。新しく富山の家族3人が登って来た。
 記念撮影して、12.20分に下山開始。もう秋だね。いろんな「コケ」を見かける。








 オオカメノキ         ツルリンドウ        ツリフネソウ
 
     
 




 同じ登山道を降りる。単独登山者が3人ほど登って行った。





 ユウガギク          マツヨイグサ




 キャンプ場には何組も乗り入れていた。14.35分に駐車場に到着。神岡の割石温泉に入ろうと思ったら本日休館日、神通川の「楽今日館」で温泉に入る。


 足の親指はなんとか無事。しかし腰がまた痛くなった。なんとかならんかいかなー。頂上に田部井淳子氏の書いた標識があったが。田部井さんの福島の子供たちとの富士登山のテレビを見たが、辛そうだった。




 登山翌日の「山之村マラソン」で、115人が蜂に刺されたとテレビ報道があった。コースの橋の下にスズメバチの巣があったらしい。


        ★次項2016年第58回登山は、9/17「鷲走ヶ岳」へ★


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