県外の山逍遥

アルプストレッキング@  アイガーを眺めて
2008.07.25より9日間 インターラーケン編 7月26-27日 


 山歩きが嵩じて、
古稀記念に、元気の良いうちに、始めの終りで本場のアルプスを歩こうと、へそくりをはたいて旅行会社に申し込む。「アルプス3大名峰と高山植物ハイキング・ルックJTB」。独り者は気楽だ。いつものリュックと靴とストックをそのままトランクに詰め込む。




 第1日目(7月25日)




 
成田空港集合。成田を11.30分発。私は前夜に成田に入って前泊。一行は10名。京都、高知、千葉、東京、北陸は私一人。女性添乗員一人。












 アムステルダム乗り換え、スイス・チューリッヒ着22.10分。時差があるので実際は早朝5時頃に当たるはずだ。眠い眠い。チューリッヒでバスに乗り、寝込んでいたら、深夜の0.30分頃
インターラーケンの町の宿に着いた。すぐ寝る





 第2日目(7月26日)




 7.00時に起こされ、7.30分に朝食。これは宿泊ホテル。













 8.30分に出発。宿から、電車の駅まで歩いて、電車でグリンデルワルト村まで行きます。突き当りが駅です。










 ここはもう標高1000mです。若い女性登山ガイドさんが待っていました。徒歩で
グリンデルワルド村を通り抜けて、ゴンドラ駅まで歩きます。途中のスーパーで食料調達。ゴンドラリフトで、終点フィルストまで上ります。





















 ゴンドラを降りると2171mで、氷河が目の前に見え感激します。10.50分に、ここよりハイキング出発です。目の前の黒い山はアイガーです。
アイガー北壁です。

















 高山植物が咲いています。日本で見かけないのも多いです。名前はおいおい調べます。













 ハイカーが大勢歩いています。子供たちもいます。
















 湖が見えてきました。




 1時間ほど歩いて11.55分に、山上湖・バッハアルプゼーにつきました。




 避難小屋があります。ここで昼食です。グリンデルワルト村のスーパーで買ったパンを食べます。














 氷河の左が「アイガー」3970m。右が「メンヒ」4107m。










 12.15分に昼食を済まして出発。行く手のメンヒの右に「ユングラフ」が見えますが、頂上は霞んでいます。このトレッキングコースは、アイガーがよく見えるので「アイガーパノラマ・トレイル」と呼ばれているようです。












 こんな色の花も珍しいです。引率の日本人の、若い女性登山ガイドさんが教えてくれるのですが、すぐ忘れてしまいます。











 少し小雨が来ましたが、たいしたことはありませんでした。グリンデルワルトの谷に沿って歩くので、何度か村を見下ろせます。牧場なので時々柵を開け閉めして通ります。









 これは日本に無い珍しい花です。



















 15.10分に、牧童たちの山小屋やチーズ小屋を通り過ぎて、ブスアルプのレストランに着きました。写真でよく見かける、広いテラスのあるレストランです。











 目の前にアイガー北壁が見えます。ここはバスの終点駅です。お天気が少々悪いので、バス時間まで、中に入って飲み物を注文。









 16.00時。リンデルワルトの村でバスで降り、ガイド女史と別れる。










、電車の時間まで村をぶらぶら。


 素敵な山を眺めるテラスの喫茶店がある。

















 電車でインターラーケンまで戻る。ここも、わざと一駅前で降り、町をぶらぶらしながら、宿に着いたのは18.00時だった。










 19.30分、ホテルで夕食。夜は20.30分頃まで明るい。











  第3日目(7月27日) 


 7.30分にモーニングコール。8.15分にトランクを廊下に出して食事をする。出発までに時間があったので、近くの広場まで行ったら「ユングラフ」4158mが聳えていた。 8.45分、大型バスにトランクを積み込み、リュックを担いで10人と添乗員の11人で出発。







 すぐ近く、郊外のヴィルダースヴィル駅より、小さな登山電車に乗り込む。シーニゲブラッテ鉄道で、終点のシーニゲブラッテまで50分で登ると書いてある。人気があるのか満員である。












 アブト式とかで歯車を噛み合わせて登る登山電車。実にゆっくりと登る。インターラーケンの町がだんだん下になる。











 下からもう一台の登山電車が登ってくる。その向うにインターラーケンの町。大きな湖は、トゥーン湖らしい。インターラーケンの町は、二つの湖に挟まれた町である。







 終点の駅は、そのまま「シーニゲブラッテ高山植物園」に続いている。反対側の高台にはレストラン・ホテルがある。標高1987mは向うに見えるピークかな。ここよりトレッキングコースがあちこちに広がっている。10.00時過ぎに着いて、12.30分まで自由行動。










 まず高山植物園に入る。特に柵などは無く、自然の山の一角が植物園になっている。花に標識があるのでそれと判る。









 コバイケイソウみたいな感じで咲いている花があるが、全然別の花。電車の中からも良く見かけた。










 これは本場のエーデルワイス。乱獲に遇い、野生ではなかなか見る事が出来なくなったという話である。











 写真を撮るのに夢中になっていたら、仲間は誰もいなくなった。それぞれ近くのピークに登りに行ったらしい。












 私も向うに見えるピークに向かって歩き出す。この登山路が一番歩くのが楽そうに見えたからだ。前方より添乗員さんが戻ってきた。このツアーの添乗員さんは、ハイキングも同行する。大変だな。




 登り切ったら向こう側にインターラーケンの町が俯瞰できた。こちらの湖はブリエンツ湖らしい。




 反対側のこちらの湖は、トゥーン湖らしい。




 ピークの裾を巻いて駅のほうへ戻る。アイガー北壁の方へ向かってなだらかに下って行く。













 いろんな高山植物が咲いている。花好きとしては写真を撮るのに忙しい。











 後ろから子供づれのハイカーが追い抜いてゆく。











 この花は確か、アルプスの薔薇「アルペンローゼ」だったと思う。









 駅の近くに到着。








 12.40分、レストランで昼食。その後は広いテラスで、登山電車の時間まで、山を眺めて別れを惜しむ。

























 14.30分に登山電車を降り立ち、すぐ待っていたバスに乗り込み、次の目的地「ツェルマット」へ向かう












。バスの運転手は、ヨーデルの名手。ちょっと披露してくれる。スイスの大会で優勝経験があり、レコードも出していて車内で売っている。買ったらサインしてくれた。








 スイスの牧歌的な風景に見とれる。







 途中でログハウスに寄る。大きくて素晴らしく綺麗な建物だ。










 
 黄色いのが、我々のバス。








 途中の山岳地帯で、通行するすべての車が列車に乗り込んだ。つながった長い貨車の後ろから、次々と乗り込む。大きなバスも貨車に乗り込んだ。いっぱいになったら出発してトンネルを抜けた。山越えの道路は危険なのだそうだ。珍しい、バスが列車に乗る事の経験。








 ツェルマットの町は、自動車は進入禁止になっているので、電車でひと駅前のテーシュで電車に乗り込む。ツェルマットは電気自動車以外は走ることが出来ないらしい。電車にはトランク用の車両がある。赤い帽子は、我々の添乗員Kさんである。添乗員といっても、山歩きにも添乗するので大変だ。










 18.00。
ツェルマット駅は、馬車と小さな電気自動車ばかり。荷物は宿の電気自動車が運んでくれるが、我々は徒歩である。









 排気ガスの無い
ツェルマットの町は、人がぞろぞろ歩いて賑やかである。窓に花が飾ってあり、確かに空気も美味しい、綺麗な町である。
















 町を通り抜けた宿まで、徒歩15分以上掛かります。



 今夜の夕食は、町のレストランです、全員で歩いて出かけます。










 夕食はチーズフォンデュ。











 帰り道、マッターホルンが初めて見えた











アルプストレッキングA  マッターホルンを眺めて
2008.07.25より9日間 ツェルマット編 7月28-29日.


 
第4日目(7月28日)



 マッターホルンに朝日が差すというので、早朝6.00時に宿を出る。300mほど山手に歩くと見えて来た。6.15頃より頂上突端が金色に輝きだし、10分位で全部が金色になった。薄着で出てきて寒くて震えた。8.00時に朝食。9.00時に出発。



















 ホテルの前で出発を待っていたら、子供たちが30頭ほどの鈴を下げた山羊を連れて通り過ぎた。鈴の音が楽しい。これはイベントで、ツェルマットの町を毎朝と毎夕に通り抜けるらしい。
















 




 9.00時、徒歩で出発。今日のハイキングガイドも若い日本人女性だ。マッターホルンに白い雲が掛かってきた。15分位でケーブルの駅に着く。










 今日はここからケーブルを乗り継いで、ヨーロッパで一番高い展望台(3883m)まで登る。









 乗り継ぎケーブル駅より見た尖った黒いピークが「クライン・マッターホルン」だ。小さいマッターホルンと言う意味らしい。あの頂上にケーブルが乗り入れている。




 大きな、テオドゥール氷河の上を越えて、「クライン・マッターホルン」に到着。














 高山病になるので静かに歩くよう指示がある。なるほど息苦しい。洞穴の中の駅に到着。しばらくトンネルを歩いて、今度はエレベーターに乗り上昇。









 エレベーターを降りたら、目の前に白銀の雪原が広がっていた。スキー場になっている。滑っている人が見える。一年中滑れるのだ。
 50段ほどの鉄製の階段が展望台まで続いている。手摺につながり一歩ずつ登る。10.00時だ。360度の展望が広がる。












 まず眼を引くのは、隣の山「ブライトホルン」4164m。頂上に僅かに雲が掛かっている。




 なだらかな雪原が頂上近くまで続いている。眼を凝らすと雪原に細い道が付いていて、登山者が歩いている。二人三人とロープを繋いで頂上を目指している。




 ブライトホルンの90度左側は麓まで見下ろせる。あの谷の一番底に、泊まっているツェルマットの村がある。今日はあそこまで歩いて降りる。








 ブライトホルンの反対側には、マッターホルンが聳えているはずだが、残念ながら雲が掛かっている。一部だけ時々見える。頭がちょっと見える。30分ほど居て下山開始。











 ロープウェーを一段降り、トロッケナー・シュテークで乗り換え。ここは2939mと書いてある。あたりは岩と砂ばかり。この駅より見える「モンテ・ローザ」4634m、が素晴らしい。真っ白だ。





















 反対側に「マッター・ホルン」4478mも、少し見えて来た。











 ここからまたロープウェーを、シュパルツゼ迄、一段降りる。




 シュバルツゼー、2583mに到着。今日のハイキングの出発地である。ちょっと下がると素敵なレストランがある。11.40分に、このレストランで昼食。






















 注文は地元の名物料理。名前は忘れたがジャガイモの細切りをオーブンで焼いて、大きな目玉焼きが乗っていて大変美味かった。












 12.30分に昼食を済ませて歩き出す。マッターホルンが晴れてきた。




 コースはここからツェルマットの宿まで歩いて降りるというもの。3時間から3時間半掛かるらしい。




 池が所々にある。




 ワタスゲが咲いている。




 谷を目指して降りてゆく。この谷には最近まで氷河が在ったようだ。斜面の白い線がそれを物語っている。今はずっと上まで後退している。温暖化の影響なのだろう。




 このコースはマッターホルンの北壁がよく見える。ちょっと雲が取れない。日本の女性、今井氏がアイガー北壁と共にこの北壁も登っている。真夏でも雪の付いている岩壁を、どうして登るのだろう。













 名前は知らない。野生の白いマーガレットも咲いている。その仲間かも知れない。













 この花は日本には無い。ちょっと珍しい。












 マッターホルンの北壁はだんだん山の陰になってくる。深い谷に掛かった橋を渡る。実に深い谷で氷河の解けた水がずっと底を流れている。










 14.00時。農家の横のベンチで休憩。飲み物を売っている。











 14.45分。ツムットの村が見えてくる。左の高台に旗が立ちレストランが見える。












 レストランに入って休憩。









 農家が点在し、所々に牛が寝そべっている。









 ヤナギランが咲いている。これは日本にも有るので判る。











 16.00時、ようやく宿の前に到着。やはり3時間半掛かっている。










 18.30時。町に出て食事。






















 帰りにぶらぶら散歩していたら、ツェルマットと妙高高原町の、姉妹都市提携記念の碑があった。









 教会の裏の墓地にはピッケルを彫った墓碑が幾つもあった。遭難した人かも知れないな。そりにしても夜はいつまでも明るい。











 
第5日目(7月29日)




 今朝もマッターホルンに日の当たるのを見に行く。6.20分。今日は雲の関係か下のほうにだけ陽が当たった。7.30分、モーニングコール。












 8.00時に朝食。









 9.00時にホテル出発。











 町を20分歩いて、ケーブルカー駅、アルペンメトロ駅より乗り込み、スネガまで登る。ハイキングガイドは昨日と同じ若い日本人女性。











 ケーブルカーはほとんど地下のトンネルの中を通り、スネガ駅2293mに付く。








 展望台がありレストランがある。マッターホルンが空に突き刺さっている。








 ロープウェーに乗り換えて、ブラウヘルト2601mまで上る。さらに別のロープウェーで、ロートホルン3103mまで上る。10.30。








 昨日登った、クライン・マッターホルンとブライトホルンが谷の向うに競り上がっている。




 その左は、モンテローザ4634m。左より大きな氷河が流れ下っている。フィンデルン氷河らしい。




 そしてマッターホルン4478m。ここから見ると深い谷から競り上がっている。眼を凝らすと、その下に昨日歩いた登山コースが見えるではないか。








 360度の展望を満喫して、ロープウェーでブラウヘルト2601mまで戻る。11.00時に、ここより今日のハイキングの始まりです。


 まずは、ステリーゼ湖を目指します。












 お花畑に山羊が一匹。高山植物を食べないか心配だ。この山羊、やけに人なつこい。私の手のひらをぺろぺろと舐める。手のひらの塩気を舐めるのだそうだ。












 11.25分に「ステリーゼ湖」に到着。湖の縁を周って振り返ると、湖面にマッターホルンが逆さまに映っている。












 一休みして、次の湖グリンジーゼーを目指して、戻るように、だんだんと谷の方へ降りてゆきます。












 標高が下がってきたら、木が目立つようになった。12.10.2番目の湖「グリンジーゼー湖」が見えて来た。カラマツに囲まれた美しい湖だ。




 グリンジーゼー湖で休んでいたら、若い男の外人が、裸になって、湖で泳ごうとしていた。ためらっている様だったので、我々が手をたたいてはやし立てたら、本当に飛び込んで泳いだ。冷たく無いかなー。









 日本にもあるような花だがー。ウメバチソウだ。
























 今度は三番目のグリュンゼー湖を目指して出発。









 13.00分に「グリュンゼー湖」に到着。同じパーティのMさんと記念撮影。写真を送ってあげたいが、住所を聞くのを忘れた。







 13.30分にレストランで休憩。エーデルワイスの大きな鉢植えがある。稜線の上にマッターホルンの頂上が覗いている。





















 大きな松の木の側を通る。松の木ははじめて見た。












 山の間から谷底のツェルマットの町が覗ける地点を通った。







 14.40分にリッフェルアルプ駅2222mに到着。ここから登山電車に乗ってツェルマットの町の町まで降りる。歩き足りない人は電車で一駅降りて、其処から町まで歩いて下山することになったが、私は町まで電車で降りた。










 15.30分に、駅前広場の一角に着いた。お土産店を覗いていたら、小型ナイフに名前を彫ってくれる所があったので、相棒のK君にお土産に、おそろいのナイフを買った。








 19.30、ホテルで全員で夕食。




















アルプストレッキングB  モンブランを眺めて
2008.07.25より9日間 シャモニー編 7月30-31日.


 
第6日目(7月30日)



 今朝もマッターホルンに朝日が差すのを見に行く。6.07分頃より頭が赤くなり、6.10分、三分の一くらい赤くなり、6.18分頃大体全部光が当たった。出発の7.30分には谷まで陽が当たった。















 今日は移動の日である。6.45分に荷物をドアの外に出し、7.00時に食事。































 7.30分にツェルマットの駅に向けて歩き出す。ツェルマットの町にはバスが乗り入れられないので、電車で一駅、テーシュまで行く。

















 大型バスで、シャモニーに向けて8.20.出発。














 シャモニーの町はフランス領になる。スイスはEUに加入していないので、フランスに入るには国境を通るが、特に検閲は無く、なんなく通過。10.40.シャモニーの手前、ヴァロシンという村にバスを置く。















 今日はゴンドラに乗って、シャラミオン1856mまでのハイキングということだ。






 ケーブル駅で待っていた今日の現地ハイキングガイドは、陽気な片言日本語を話す大男のフランス人。ゴンドラを降りると牛が遊ぶ大草原。11.05。












 周りの山は、スイスの山と、なんとなく感じが違うような気がする。尖った山が多い。




 ここはハイカーが多い。お天気もいいし、白銀の峰、大きな氷河、お花畑に、牛の鈴の音。いい気持ちだ。




 11.40.ちょうどお昼なので昼食。ガイドさんが背負ってきた大きなリュックの中から、我々の弁当が出てきた。




 しかも、なんと、おにぎりとお茶。お花畑に陣取って山を眺めながら、久しぶりの日本食にかぶりつく。
















 牛が大きな鈴を鳴らして、我々の側を移動してゆく。大きな鈴である。








 牛のあとを追いかけて、我々もだんだんと下ってゆく。








 向うに、下りのロープウェーの駅が見えて来た。シャモニーの谷が望める。大きな氷河がシャモニーの町の近くまで延びている。その上の真っ白い峰が「モンブラン」らしい。12.40分、ロープウェーに乗り下山。またバスに乗り込んでシャモニーの町に入る。







 シャモニーの、賑やかな町の真ん中に、今日泊まるホテルがある。バスのままホテルに横ずけ。荷物を置いてすぐ出発。これから「エギュイ・デュ・ミディ展望台」に登る予定。


















 13.30.歩いてホテルを出発。「エギュイ・デュ・ミディ展望台」に登るため、町外れのケーブル駅に急ぐ。この町も賑やかな町である。バカンスの時期なので人で溢れている。





















 通りの向うに大きな氷河が、町の側まで流れ落ちているのが見える。その上が「モンブラン」4810mである。ヨーロッパアルプスの最高峰である。雲が掛かっている。








 ロープウェーの駅は人でごった返していた。雷が鳴ったので一時運転中止。点検中らしい。しばらくしたら動き出した。












 「エギュイ・デュ・ミディ展望台」は標高3842m。ケーブルを二つ乗り継ぐ。一つ目は100人程一度に乗れる。







 二つ目はそれよりも少し小さい。途中に支柱が無く、滅茶苦茶に長い区間を上る。怖い感じがする。張り渡したケーブルは大きくたわみ、最後は垂直に登る感じで岩峰にたどり着く。




 其処から橋を渡り、隣の岩峰に渡りトンネルで頂上真下に進み、エレベーターで展望台に上る。15.15.着。




 モンブランの山塊が目の前に見える。一番高いモンブラン4810mには、白い雲が取れない。周りに幾つもの4000mを越える峰が取り囲む。モンブランは「白い山」を意味し、わが故郷の「白山」と同じ意味である。




 モンブランから左に目を移すと、針峰群の山が続いている。その奥にグランドジョラスの壁が見える。




 目の前の岩峰にも展望台があるのが見える。人がいるのが見える。下の雪原に豆粒のようにテント場があり雪の上の登山路が上へ続いているのが見える。




 モンブランの反対側は、ケーブル駅の上の展望台が見え、その向うに谷底のシャモニーの町が見える。
















 よく見ると、谷底にテント場が見える。モンブランに登る基地のようだ。よく見ると、テント場から、モンブランに登るルートが、急斜面に延びている。凄いな。








































 エレベーターで降りて橋を渡り、ケーブル駅の上の展望台に移動する。




 目の下にシャモニーの町が見下ろせる。向かい側の山は、午前中に歩いた所かな?。それとも明日歩くところかな?。









 振り返ると、先程まで居た頂上の展望台が見える。大きな搭は避雷針かも知れない。






















 モンブランから落ちる氷河の先端は、シャモニーの町まで届きそうだ。先日、ゴビ砂漠から黄砂が飛んできて、氷河が汚れて汚くなったと、ハイキングガイドの男性が嘆いていた。




 またロープウェー2本乗り継いで下山。









 17.00.ロープウェーを降りてホテルまで歩く。町は相変わらずの賑わい。楽団が町を練り歩いている。

































 ホテルに戻って19.00.食事。







 食事を終わって町をぶらつく。夜8時20分なのにまだ明るい。ホテルの上にまだモンブランの一部が望める。













 明日は最後のハイキングである。









 
第7日目(7月31日)






 今日は最後のハイキングである。6.30.モーニングコール、7.00時に朝食、8.00時にホテル前よりバスで出発。










 10分くらいで、レ・ブラのロープウェー乗り場に到着。









 ロープウェーに乗り、フレジュールに上る











 シャモニーの針峰群が見える。











 少し歩いて今度はリフトに乗り換え、アンデックス、2385mに昇る。








 9.00時よりハイキング開始。




 下の広場でハングライダーが飛び立つ用意をしている。谷底のシャモニーに向けて、見る間に二人ほど飛び立った。









































 ハイカーとすれ違う。ここも人気のハイキングコースらしい。我々みたいな年寄りも多い。























 それにしても最高の景色とお天気である。標高が高いので、真夏でも汗もかかない。













 11.10分、大きな池のほとりのラック・ブラウンの山小屋に到着。ここで昼食時間となる。




































 各自思い思いの場所に陣取る。レストランに入る人も居る。私は高い岩の上に登り、日本から持ってきた非常食ビスケットを食べる。飲み物はホテルの水道水。どのホテルも冷たい水が出て、安心して飲める。





 近くに、名古屋の夫婦も陣取った。




 モンブランも見えてきた。











 タマシャジンというらしい。紫の色がいい。











 山小屋のテラスで山を眺めながら、食事をしている人が多い。向うの谷に氷河が見える。




 この氷河の奥の黒い岩壁が、グランドジョラスの北壁である。アイガー、マッターホルンと共に、アルプスの三大北壁と云うらしい。日本女性の今井通子氏がこの三つの北壁を登攀したとのことで、どのハイキングガイドも賞賛する。




 12.30.昼食も終り出発。小さな湖を渡りながら段々と下がってゆく。












 今日はハイキング最終日、本場のアルプスを目に焼き付ける。








 ケルンがあって道が分かれている。












 今日の終着点が、見えてきた。15.00時に、フレジュールのロープウェー駅に到着。朝ここで降りてリフトに乗り換えた場所である。一周をしてきたのだ。








 急に思いついて、記念撮影をする。今回のツアーの全員ではない(2人抜けている)。赤い帽子が添乗員。












ロープウェーで降る。ハイキングガイドさんとここでお別れ。バスでホテルへ。





















 町の広場にある像。モンブランを指差している。初登頂のガイド、パルマとソシュールらしい。








 雪渓が解けて流れる川は、白く濁って轟々と流れている。











 今晩は食事が付いていないので、像のある広場の近くの、レストランのテラス席で簡単な食事である。フランス語もスイス語も英語もまったく駄目な私は、添乗員頼み。







 注文の時と支払いの時に来てもらう。添乗員さんは掛け持ちで忙しい。最終日なので飲めないビールを飲んでみる。お二人は同行の高知県のご夫婦。






















 第8日目(8月1日)




 5.00時にモーニングコール。6.00時にトランクをバスに積んでジュネーブに向けて出発。朝食はバスの中で弁当を食べる。


 ジュネーブ発9.20分。


 アムステルダムで乗り換え。








第9日目(8月2日)




 東京成田に着いたのは、9.45分。



 羽田に出て小松空港午後着。無事帰宅。










 まことに楽しいトレッキングの毎日でした。


 テレビ旅行番組を見ていて、近くが映ると、空気が感ぜられて、とても懐かしい。






 撮ってきた花です。













































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