能登の里山逍遥
2005.04.より登山順
能登穴水四山巡り穴水城山・大峰山・石仏山・焼山

   [能登] 穴水城山 61.76m (石川県穴水町)143
 [能登]  大峰山 148.14m (石川県能登町)
 [能登]  石仏山 145 m  (石川県能登町)
 [能登]  焼山  189 m (石川県能登町)
第1回 2013.03.16. 穴水城山-大峰山-石仏山-焼山と、四山を車で周る。 

  2013年03月16日(土)初歩き 「穴水城山」



 
世界農業遺産に「能登の里山里海」が認定されて、にわかに能登の里山歩きの本がいっぱい本屋さんに並んだ。能登は低い山が多くて私くし向きである。本を買って少しづつ調べていたら、三月初めに、新聞に「石仏山」の大きな立岩の前で神主が祝詞をあげている写真が載った。途端に能登の里山を歩きたいと感じた。


さっそく相棒を誘って穴水駅前の
「穴水城山」から続けて、四山を登ろうと誘う。ピークハンターの相棒は、登山山名が増えるとしてすぐ乗ってきた。ちなみに相棒が登山した山は、800山に迫ろうとしているらしい。4月から能登有料道路が無料化される。それまで待てばよいのだが、この時期低い山に登るのは、雪もないし安全である。有料料金も割り勘で良い。




 
8.00時に徳光SAで相棒を乗せて、能登有料を走り徳田大津で降りて内浦を走る。穴水の町中で工事場所を迂回したら、方向が判らなくなりウロウロとした。それでも10.05分に穴水城址の石碑のある場所にたどり着いた。能登は遠い。2時間も掛かっている。石碑の右に登る道が隠れていて、石碑の左の斜面をよじ登る。






 本丸跡だろう、広い空間が広がっている。桜の木が多く植えてあるようで、花見の頃は賑わいそうだ。








 
広場の隅の大きな桜の木の下に、白いプラスチックの三角点標識を見付けた。三角点発見は楽勝と思ったが、そばによっても三角点が見当たらない。






 
散々探し回って、だいぶ離れた広場の中に、落ち葉をかぶって隠れていた。広場の中に三角点があるので、ポールを立てると邪魔になるので、ポールだけ桜の木の下へ持ってきたらしい。







 
相棒は三角点を掘り出した。
 三角点情報「穴水城山」
三角点名・城山
等級・4等三角点
標高・61.76m
 





 
城跡にフキノトウがいっぱい顔を出している。少々頂いていって、天麩羅にして食べた。



 これで穴水城山は登山終了と云う事にして、次の大峰山に急ぐ



                         
**続きは下稿「大峰山」へ**



   2013年03月16日(土)初歩き 「大峰山」




 
穴水より国道249号線を、能登の先の方へ走る。曽山峠を過ぎ、ようやく村に出る。瑞穂保育所前の信号を右に折れたら、道が細くなり間違えたことに気付き戻る。信号の先200mの、広い道を鋭角に右に曲がる。すぐ右手に大きな神社が見えてくる。院内と云う村らしい。11.10分に大峰神社前に車を置く。







 
神社の右隣が霊山寺である。赤い帽子の石仏がある。神社と同じ敷地にある。神仏混淆の名残だろう。








 
神社の左側に登山道の入口があった。大峰神社の社叢は石川県の天然記念物に指定されているようだ。






 
入ってすぐ左に分岐して、杉林の中を急な階段が続いている。途中一度平らになり残雪があるが、また急石の階段が続く。








 
11.45分に頂上の奥宮に着く。拝殿と本殿がある。本殿の裏が高いので上がってみたら三角点が在った。






 三角点情報「大峰山」
 三角点名・院内
等級・4等三角点
標高・148.14m







 
三角点は頂上では無くて、ちょっと先に下った地点にある。鬱蒼とした森で展望無し。








 
こんな低い山に大きなブナの木がある。








 
拝殿の前で昼食。拝殿の前の急な石段を降りて車に戻り、次の石仏山に向かう。


   **続きは下稿「石仏山」へ**




  2013年03月16日(土)初歩き  「石仏山」






 大峰山より国道に戻り、さらに1.5Kmほど走ったら、道路の左に石仏山の標識が見えた。柿生という村らしい。500mほど入り込んだら案内の看板があった。車を置く。12.40分。







 
石仏山は全体が祭祀遺跡かと思っていたが、北斜面の麓の一部だけらしい。






 少し登ると、舞台田・桟敷田の標識に出た。近世紀にお山祭の時神事として、田楽能楽が奉納されていた。藩政後期にすたれ宮田として祭事用米を作った。その名残で、舞台のあった場所と桟敷が在った場所を現している。









 
その先に「これより先女人禁制」の立札がある。








 その先に結界のしめ縄が張ってあり、その向こうに前立の大きな巨石が立っているのが見える。








 私は男性ですから、しめ縄を潜って中に入る。ここはまさに新聞や雑誌の記事でお目にかかる場所である。、大きな木の前に巨石が立ち、石にはしめ縄が掛けてあり、その前に御弊が立てかけてある。二週間前の例祭に使われた御幣だろう。


 この石は大巳貴命のよりしろ(依代)と案内板に書いてあった。大巳貴命がこの石に神体として降りてくるのらしい。


 この上に唐戸と云う石組と、またその上に奥立と云う巨石があるらしい。見てみたいと思ったが道が付いていないようで、覗いても良く判らず、入り込むのも神罰が当たる様な気がして、立ち入らなかった。


 しかしこの巨石はあるものにそっくりである。そう云う意味も有る事は間違いないだろう。山の神、田の神として信仰されているらしいが、子孫繁栄の願いもあるに違いない。女性には目の毒だから女人禁制になっているのかな?、と老人は勝手な事を考える。



 山全体が聖域かと思っていたがこの斜面だけらしい。少し離れると植林してある。だいぶ遠回りをして上まで登ってみた。尾根の上は聖域ではないようだ。明るく刈り込んである。一番高いと思われる地点に山名札を提げて、石仏山に登頂成功と云う事にした。







 
山から降りて今度は4番目の焼山に向かう。

                    **続きは下稿「焼山」へ**



   2013年03月16日(土)初歩き 「焼山」



 
国道まで出て、大峰山分岐の瑞穂まで戻り、さらに500m程先に右に「県道37号線」が分岐している。春蘭の里とかを通る。ずーっと一直線で、鮭尾と云う村より県道273号線になる。菅谷と云う村の手前の三叉路。その三叉路の手前100mに、地理院地図に左に入る破線があり、破線は焼山の近くまで伸びている。案内本では破線は細い道ではなく林道のように広いらしい。





 
それらしき林道はこの道しかない。管理地の看板があり、ショベルカーが入口を塞さいでおり、カバーが掛かっている。その後ろに車が一台。このトラックは前が壊れておりナンバーもついていない。完全なる廃車のようだ。埋蔵文化財管理事務所と云う壊れた立札がある。道の広い所に車を置き、この林道を歩き出す。13.45分。







 
所々林道は雪が残っておりビックリ。









 
しかし大体は雪が無くて歩きやすい。ほとんど坂が無い平坦な道だ。






 
14.15分、最初の分岐は地図のとおり右に進む。次に地図には載っていない分岐があった。14.25分、ここは左に進む。








 
14.30分、林道の終点に着いた。峠のようだ。この先は道は無く地形は降って行く。壊れたトラクターが捨ててある。






 
地図には、峠の右に三角点マークがあり「焼山」と書いてある。尾根伝いに藪に入り込む。藪は薄く踏み跡が続いているようだ。14.40分、一番高そうな地点で、白いポールのそばの三角点を見付けた。展望は全然無し。山頂らしい感じがしない。それでもやっとたどり着いたのでここで休憩。抹茶を頂く。





三角点情報「焼山」 
 三角点名・焼山
等級・3等三角点
標高・189.34m







 
マンサクの咲いている道を戻る。









 
16.00車に到着。片道1時間、往復2時間のウオーキングだった。





 
車を置いた100m先の三叉路を右に進むとすぐ能登空港に出た。ここまで能登有料道路が来ている。有料道路を走って帰る。あと半月で無料になるのだがな―。



            **次回登山は、3/17「護摩堂山」へ**

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