加賀の里山逍遥
2005.04.より登山順

 [加賀]  金沢兜山 534m (金沢市)130
 第1回登山 冠山林道途中より往復。

  2011年11月23日(祝・水)初登山



 鶴来から、金沢犀川の上流の熊走町辺りまで、犀鶴林道が走っている。ドライブで通り抜けた事が、2.3度ある。その周辺に、地理院地図に名前の載っている山が二つある。「兜山」と「国見山」である。国見山は去年歩いた。三角点も見付けた。


 今回は
「兜山」を歩く事にした。地図院地図には兜山と記入があり、すぐそばに、534bと記入された丸いピークがある。たぶんその小山が、兜のように見えるので、兜山になったのだろう。ところで、そこから尾根伝いのだいぶ離れた所に三角点が在る。調べてみると、この辺りで一番高い地点のようで、三角点名も兜山である。標高は615.3m。地図にはここを兜山としたものもある。ネットで登山記録を探しても、全然載っていない。わずかにコマQさんの三角点探訪が載っていた。三角点だけを狙って鉄塔巡視路から登っている。


 私たちは、金沢市小原町から新内川ダムの上を渡り、林道の終点から登る事にした。以前の国土地理院のネット地図では、登山道の記入が無かったが、新しくなったネット地図には頂上まで登山路の記入がある。しかも尾根伝いに三角点の方へも、登山路の記入が伸びている。途中で無くなっているが利用出来そうだ。兜山に登ってあわよくば三角点も探して来よう。所で新しいネット地図には、送電線の記入がない。ぜひ正確な送電線と鉄塔の位置を記入して欲しいものだ。


 8.30分、小松でN女史を乗せ、山側環状線沿いで9.00時、N氏とK君を乗せ、野田山の「野田町西」の信号を左に入り、次の信号「野田町」を右に折れる。この県道114号線をどんどん走る。筍産地の別所を抜け、小原町に入る。ここから114号線から離れ左に伸びる道に入り、途中で新内川ダムの方へ急坂を降りる。橋を渡り、また急坂をジグザグに登り返す。分岐を左に折れ、さらに分岐から林道に入る。この分岐までは舗装してあった。車のナビが無いと到着するのが難しいかも知れない。登山する山ではないので標識など一切なし。この分岐に冠山林道と書いてあったような気がする。金沢市の植林事業とか・・・書いてあったような。




 分岐からは舗装無し。車通った跡はあるが、ガタガタ道。泥だらけの道。車の底を擦りながら500m程入り込んだが、道路に雨の流れる大きな溝が無数。乗用車ではこれ以上無理。少し広い所まで戻り車を置く。9.55分。車の上あたりに送電線が横切っている。すぐ横右に鉄塔巡視路の登り口がある。「南加賀線14」と書いてある。鉄塔も近くに見える。林道を歩き出す。





 地図には、この林道がはっきりと載っている。終点まで車で入れるかなと思っていたが、当てが外れた。まあいいか。小型のダンプが入り込んでいた。ショベルカーも入っていた。あちこちに無数に作業道が分岐していて、どれが本道か判らない。






 ここら辺りは平坦な地形で、作業道が無くなると藪を漕いで、次の作業道に出る。段々上に登り、ようやく林道の終点らしい所に出る。ここから急な登りになり、有るか無いかの登山路を登って行く。半分は藪漕ぎである。左手に医王山が見える。昨日雪が降ったみたいで、頂上付近が白い。






 右手に金沢の市街が見える所がある。海岸線が見え、河北潟らしきものが見える。坂を登り切るとまた広くなり、兜山の頂上のふち辺りに出る。








 少し紅葉している。微かに踏み跡がある。先頭をN氏に任せてある。あちこち覗いて踏み跡を割り出してくれる。






 大きなモミジの木が一本ある。とてもきれいに紅葉している。




 11.30分、平坦に場所で抹茶休憩。地理院地図に兜山と書いてある地点付近だ。西側に「534m」と記入されているピークが見える。あそこが兜山の頂上らしいが、道よりだいぶ離れているし、今日はもっと先を目指したいので、ピークには登らず、ここに荷物を置いて三角点ピークへ進む。11.45分発。少し降ると、頭の上を送電線が走っており、巡視路に出た。右の鉄塔の方へ少し歩いて横切り、道の無い尾根に入り込み進む。






 地図には点線の道が記入されているが、近道をしたので、完全な藪漕ぎである。中々暇がかかる。尾根が細くなり尾根上まで登ると、ようやく道らしいものがあった。単なる「けもの道」かもしれない。歩き出して1時間、12.45分に「新内川第二支線六番」の鉄塔に出た。北の方に「七番鉄塔」が見える。






 ここから鉄塔巡視路を離れて、三角点の方へ藪を漕いでみたが全然進まない。そのうちに七番鉄塔へ行く巡視路が見えたのでそれに乗り換えた。時間的に三角点は無理なので、七番鉄塔まで行って展望でも楽しんで来ようと、行ってみたが、ここも展望が無くて残念。途中の瘤の上から、向こうに見えるのが三角点のあるピークらしい。藪を漕ぐと一時間は掛かりそうだ。





 七番鉄塔を13.00時。13.15分に六番鉄塔まで戻り、また藪の尾根道に突入。14.00時に、荷物を置いた兜山に到着。ようやく昼食にありつける。


 すぐ下の巡視路で、「ムラサキシキブ」の向こうに見えるのが、三角点ピークだと思うが・・。たぶん間違いない。ずーっと右から回り込んで、戻るようにしないとたどり着けない。



 食事をした地点の、西側にピークが見えるのが「兜山」の、534mの頂上だ。ここを頂上とするか、三角点ピークを「兜山」の頂上とするか、意見の分かれる所。食事場所の534mピークは時間が無くて未踏。


 三角点付近に提げて来ようと作ってきた山名札を、三角点にたどり着けなかったので、食事場所に提げてきた。標高はここではなく、三角点の標高である。間違えないように。まあ見る人も居ないだろうが・・。







 14.30分下山開始。15.30分に車まで到着。1時間だ。登山道を整備すると、面白い山になると思う。









 家へ帰ってから、コマQさんの三角点探訪を読み返してみたら、コマQさんは下の林道から、「新内川第二支線10番」の鉄塔、「9番鉄塔」「8番鉄塔」と登って来て、8番と7番の間から藪漕ぎで三角点に到着している。




 我々は上から「6番」「7番」と降りてきている。そこそこ似た様な地点まで到着していた。本当は私は6番鉄塔から尾根伝いに、三角点までたどり着きたかったのだが。地図を見ていると傾斜の無い広い尾根で、歩きやすいように思えたが、実際には広い尾根は、なほ難しい。方向が判らなくなる。それにしても藪漕ぎは思ったより時間を浪費する。今度はコマQさんのコースで登ってみようと思う。


 地図を付けてみましたが不正確です。参考程度にしてください。地図は移動させてください。



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